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火山島スルツエイ(Surtsey)
2012年11月4日放送「THE 世界遺産」は、初上陸!生まれたての火山島スルツエイでした。
アイスランドは氷の国です。ボートツアーで青い氷山が見られます。
エイヤフィヤトラヨークトル噴火など、火山地帯としても有名です。
アイスランド最大のヘクラ火山は山肌が赤く怖い感じがします。
国土が大西洋中央海嶺(かいれい)の真上にあります。ユーラシアプレートと北米プレートの2つのプレートは毎年数センチずつ広がっているそうです。
ユーラシアプレートと北米プレートの大地の裂け目に架けられた橋では、2つのプレートを行き来したという証明書がもらえるそうです。
アイスランドにはシングベリトル国立公園という世界遺産もありますね。
1963年から海底火山の噴火が3年以上も続いて生まれた火山の島がスルツエイ(Surtsey)です。
本土から大西洋上を南に32キロメートルに位置していて、ウエストマン諸島の一番南、周囲5キロメートル。
誕生当初から研究者以外の入島が禁止され、新しい島にどのように生態系が生まれるのか研究が行われてきました。
誕生してまだ50年のスルツエイの海抜150メートル、小高い丘の上では、今も白い蒸気の噴煙が何カ所も立ち上っている場所があります。
噴火口は溶岩に含まれる鉄分が酸化して赤い岩肌となっています。
スルツエイは海底から300メートルも積もった火山灰が溶岩の高熱に焼かれて凝灰岩の島になったのだそうです。
スルツエイの凝灰岩は火山灰が高熱で焼かれて熱変質して3〜4年で固い岩に変わっていったものだといいます。
誕生した時より面積が減っているのは、波が海岸を削り、雨が地表を浸食しているからだそうです。
火山灰を侮ってはいけないですね。
ウエストマン諸島でただ1つ人が住む島ヘイマエイは降り積もった火山灰で一時埋まってしまったそうです。
室温25度の温室ではハウス栽培のバナナがなっていました。
アイスランドの国内電力の20パーセントが地熱なのだそうです。
ブルーラグーンと呼ばれる世界最大の露天風呂のお湯は、青みがかった乳白色で気持ちよさそうな温泉です。みなさんミネラル豊富な泥を顔に塗っていました。
間欠泉もあります。
誕生した時には地表温度が1000度以上もあったスルツエイ島に、1番最初に誕生したのがシーロケットの花でした。
そして、ハマハコベが群生を始め、カモメのコロニーができました。
さらに、海鳥のふんが肥料になって植物が育ったのだそうです。
フルマカモメは天敵がいないため溶岩の窪みに卵を産んでいました。白い羽毛をしたひな鳥もいました。
現在、ウーリーウィロー(ヤナギの仲間)が育っているそうです。
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ホルフロイン(Holuhraun)の溶岩原における危険性の減少について
2015年6月、アイスランド総務省は、ホルフロインの溶岩原における危険性が減少したと発表しました。
現在、ホルフロインエリアの全ての管理は「ヴァトナヨークトル国立公園(Vatnajökull National Park)」に任されており、公園の管理者は、溶岩原へのアクセスを決められた道を通ることによってのみ許可している状況ですが、それ以外の道の通行は環境面・安全面の観点から禁止されています。また、現在は雪のため、ホルフロインエリアは通行不可となっております。
噴火により周辺地域の様子が大きく変化し、氷河からの雪解け水がどのように流れていくのか予測が難しい状況です。
また、溶岩が道路に流れ出したため、周辺地域の道路も通れない可能性がある箇所があります。
ホルフロインエリアを訪れる予定がある方は、ヴァトナヨークトル国立公園にコンタクトを取り、より詳しい情報を入手されることをお勧めします。