ラジャアンパット(インドネシア) Raja Ampat

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
diving

2013年5月18日放送「世界ふしぎ発見!」(第1274回)は、「インドネシア珍獣探検! 歩くサメと四本牙の謎」(ミステリーハンター:鉢嶺杏奈さん)でした。

 

 

アジア大陸とオーストラリア大陸の間に位置するインドネシアは、大小18000もの島々からなる国です。

21世紀に入ってスラウェシ島の北東端にあるマナドの魚市場では「足のある魚が網に掛かった」という噂が広まりました。

実際に釣り上げたという漁師ラハマさん「20年以上ここで魚を釣っていますが、あんなおかしな魚を釣り上げたのは初めてです。体にはヒレの代わりに足のようなものが付いていたんだ。」

その魚の正体について研究者が確かめたところ、恐竜と同じ時代に繁栄しその後絶滅したと考えられていた古代魚シーラカンスでした。

マナド沖にはドロップオフと呼ばれる海中にそびえる垂直の崖があって、深海に繋がっています。

日本の環境水族館アクアマリンふくしまのチームは、このドロップオフに無人の水中カメラを投入して調査を行い、貴重な映像を撮影することに成功しました。

目が白く光り、体の横に張り出した大きなヒレは”足のように”見えますが歩くためのものではなく、水中で体のバランスを取るためのものだとわかりました。

 

≪歩くサメと四本牙の動物の正体を探して≫

歩くサメを追って、帆船に乗って出発。

ニューギニア島の北西の沖合にある海域ラジャアンパットを目指します。

ラジャアンパットは、極彩色の熱帯魚やマンタが集まる神秘の海です。

歩くサメの目撃者ヨヨック・ワルドヨさん「4本の足で歩いていたよ」

幻のサメを求めて暗闇の海の中をダイビング。

インドネシアの熱帯の森に生息する不思議な生物たち。

今から150年前、この地を訪れたイギリス人博物学者が遺した著書「The Malay Archipelago」には謎の4本牙を持つ頭骨の絵。

この動物の姿を追って人間がほとんど立ち入ることのない太古の森の中へ。

 

人口2億3000万人のインドネシアは東南アジアの大国で、3年連続6%以上の経済成長を続けているといいます。

首都ジャカルタへは日本から直行便で約7時間です。

 


大きな地図で見る

 

≪神秘の海域ラジャアンパットへ≫

大都会であるジャカルタから国内線の飛行機に乗り換えて約5時間、ニューギニア島の西端にある港町ソロンに向かいます。

ソロンから5泊6日の船旅で、神秘の海域ラジャアンパットを目指します。

乗り込む帆船の名前はビニシ船(シーサファリ6号)、かつて人や荷物を運んできましたが、現在はダイビングクルーズの船として活躍しています。

船室は広く、エアコン、ダブルベッドが完備されていました。

ラジャアンパットは、ニューギニア島の西、南北350キロ、東西250キロ、大小600もの島々からなる広大な海域です。

「ラジャアンパット」とは4人の王という意味を持つそうです。

4つの大きな島(北から南にかけてワイゲオ(Waigeo)、バタンタ(Batanta)、サラワティ(Salawati)、ミソール(Misool))と600以上の小さな島々からなり、インドネシアの西パプア州に属しています。

最初のダイビングポイントに到着し、調査ダイビングを開始しました。

鉢嶺さんはダイビング初体験。

熱帯魚が泳ぎ回り、海底には色とりどりのサンゴがぎっしりと広がっています。

珊瑚は550種以上、そこに群がる魚は1400種以上といわれます。

ラジャアンパットが注目されるようになったのは21世紀になってからだそうで、数年間の間に50種類以上の新種の魚が発見されたそうです。

未知の魚を求めて世界各地から好奇心旺盛なダイバーたちが訪れます。

ブルーとホワイトのツートンのボディに黄色い尾ヒレのウメイロモドキの美しい群れたち。

全身が真っ黒なブラックマンタが現れて、目の前を悠々と横切って泳いでいきます。

 

≪擬態する魚たち≫

海洋生物の解説。

東京海洋大学客員准教授・魚類学者さかなクンさん「ニシキフウライウオはタツノオトシゴなどに近い仲間で、目が動いています。体中に皮膚が突起状に変化した皮弁(ひべん)が付いていて周りのソフトコーラル(柔らかいサンゴ)に擬態しています。アラフラオオセはサメの仲間です。髭だらけの顔に見えます。別名カーペットシャークと英語では呼ばれていて近づいた魚を食べてしまいます。カニハゼはハゼの仲間で体長は4cmくらいしかありません。横から見ると背びれに黄色い目に大きな黒い瞳の大きな目玉の模様が付いています。世界で最も小さなタツノオトシゴの一種、ピグミーシーホースは体長約1.5〜2cmで、体の形もサンゴにそっくりで、ピンク色のサンゴの枝に擬態しています。」

≪子育てする魚たち≫

さかなクンさん「ゴールドスペックジョーフィッシュは大きな口の中で卵をくわえて孵化するまでしっかりと守っています。サイケデリックフィッシュは大きなオスがメスをお腹のヒレに載せて水面辺りまで浮上して卵を産みます。普段は海底にいる魚ですが卵が海の中いっぱいに広がるように産卵します。スパイニークロミスは子育てをするスズメダイの一種です。稚魚が体長2〜3cmになるまで両親が近くで見守り、しかも稚魚に与えるために体の表面から栄養を出してそれを食べさせながら育てます。

 

歩くサメが目撃されたポイントに到着しました。

歩くサメは昼間は珊瑚の下に隠れているためなかなか見つけることができないそうで、日が沈むのを待ちます。

夜のダイビングは豊富な経験が必要なため、鉢嶺さんは潜ることができず、ダイビングガイドの橋本恵美さんにカメラを託します。

真っ暗な海の中をガイド全員で捜索開始です。

夜の海は夜行性の生き物が活発に活動していて、昼間とは違った雰囲気がします。

大きな伊勢エビのような姿のゴシキエビが甲羅を虹色に輝かせながら泳いでいます。

イソカイカムリはカニの仲間で背中〜尾尻にかけて海草を着けて身を隠しています。

海底のサンゴの隙間には透明な膜の中で眠っているブダイの仲間、外敵から身を守るため自分で膜を張って匂いを消していると考えられているそうです。

さかなクンさん「鮫に襲われてしまうから」

捜索を開始してからおよそ2時間、諦めかけたその時、橋本さん「いました、いました、いました」

しばらく観察すると、胸びれと腹びれをまるで4本の足のように使って海底を歩行する姿を観ることができました。

歩くサメの正体は、白黒の斑模様をしたラジャエポーレットシャークでした。

ラジャエポーレットシャークは海底近くにいる小魚を餌にしていて、気付かれないようにゆっくり近づくために歩くようになったのではないか、と考えられているそうです。

ラジャエポーレットシャークは泳げないわけではなくて、外敵に襲われた時などは他のサメと同じように泳いで逃げることができます。

さかなクンさん「ラジャエポーレットシャークはジンベイザメ(体長最大13m)にとても近い仲間で、テンジクザメのグループです。海底を歩く魚は、他にもテングノオトシゴ(画:さかなクンさん)や、カエルアンコウ(画:さかなクンさん)。カエルアンコウの仲間は砂地に暮らしています。ラジャエポーレットシャークは起伏の激しいサンゴの上を移動している。」

石塚英彦さん「ゴシキエビは美味いんですか?」

さかなクンさん「もちろんです。なぜかというと、ゴシキエビは夜歩き回って寝てる魚を食べる。イカ、タコ、他のエビなども食べる。美味しいものをいっぱい食べているので。」

石塚さん「皆さん綺麗な海に感動してますけど、僕には生け簀にしか見えない。」

 

インドネシアでは生け簀を使った海鮮レストランが人気です。

中でもシャコは人気のある食材の一つです。

黄色と黒の縞模様をしているトラフシャコは、大きくなると体長40cmほどに成長する世界最大のシャコだそうです。

このトラフシャコは縄張り意識が非常に強くて、同じ水槽の中には何匹も一緒に入れることができないそうです。

そこで、それは日本でもインドネシアでも簡単に手に入る”あるもの”を利用して同じ水槽に入れて養殖しています。

さかなクンさん「トラフシャコはすごく大きくなるシャコで、しかもとっても美味しいそうです。」

 

【クイズ1】
シャコを生け簀に入れるために使うものとは?
→ペットボトル

2匹を同じ水槽に入れるとシャコパンチ炸裂。

攻撃的な性格です。

海鮮レストランの大型水槽の中には、1匹ずつシャコが入ったペットボトルが何本も沈んでいます。

2リットル用の大きいペットボトルの側面に切れ目を入れてそこからシャコを入れるそうです。

さかなクンさん「シャコはすごく体が柔らかい。ネコみたいにすごく体がよく曲がります。中できっとクルクル回っているのかなと思う。」

 

 

≪陸上にも珍獣たち!元々異なる大陸の生き物が共存する神秘の森へ≫

今から150年前、インドネシアを帆船で旅しながら不思議な生物たちの生態を追ったイギリス人がいました。

彼は博物学者アルフレッド・ラッセル・ウォレス(Alfred Russel Wallace、1823-1913年)でした。

ウォレスは島から島へ旅する中で、ある一つの海峡を境に生態系が劇的に変化するという現象に気付きました。

それは、インドネシアの西側の島々にはトラ、サイ、霊長類などアジアと同じ生物たち、東側の島々にはカンガルーの仲間の有袋類などオーストラリアと同じ生物たちが生息しているという発見でした。

この東と西の生態系を分ける境界線は、彼の名にちなんでウォレス線と呼ばれました。

ウォレス線上に位置するロンボク海峡は、西のバリ島、東のロンボク島の間にある海峡で、海流が速く、水深も深いため、陸上生物が簡単に越えることができないことから生態系の違いが生まれたと、彼は考えました。

しかし、彼の説では解明できないことがあり、冒頭でマナド沖でシーラカンスが発見されたという”スラウェシ島”にはアジアとオーストラリアの生物が共存していたのです。

スラウェシ島は北海道の約2倍の面積を持ち、山岳地帯が多く、原生林に覆われています。

内陸では今もまだ道路網が整備されておらず、外界との交流が少ないため独特の文化が守られてきました。

いくつかの都市を除くとまさに秘境の島と呼ぶことができます。

アジアとオーストラリア、2つの大陸の生物が共存しているのが、スラウェシ島の北東端近くに位置するタンココ自然保護区です。

レンジャーのユヌス・マサラさんと早朝の森の中へ。

≪アジアの珍獣≫

スラウェシ島の固有種で、全身真っ黒の毛に覆われたクロザル。

人間をあまり怖れないので少し近づいてみました。

クロザルの顔は面長で、おでこが前に突き出して、髪の毛はモヒカン刈りのように逆立っています。

クロザルの群れの中には生まれたばかりの赤ちゃんもいました。

大人のクロザルの顔は黒いのですが、クロザルの赤ちゃんは白い(肌色)顔です。

ユヌス・マサラさん「クロザルは群れで弱い赤ちゃんを守ります。顔が白いのは群れの中で目立たせるため。」

知らない間にたくさんのクロザルに周りを囲まれていました。

およそ70頭の群れはボスザルを頂点に序列が決まっていて、集団で行動しています。

ニホンザルに近い種類であるクロザルは、アジアと共通する生物です。

今度は夕暮れの森の中へ。

好物のバッタを木の幹に置いて待つと、木の窪みから飛び出してきたのは世界最小のサルの仲間、タルシア(スラウェシマガネザル)です。

夜行性のタルシアは丸い大きな目を持っていて暗闇でも獲物を探すことができます。

身軽な体で木から木へと素早く飛びつき、モモンガのように3mもジャンプして一瞬にして獲物を捕らえます。

首が柔らかく回転し、360度見渡すことができます。

このタルシアもアジアの動物です。

≪赤ちゃんの運命は?≫

タルシアの赤ちゃんが木から地面に落ちていました。

命に別状はないようです。

木の枝に戻すと母親が心配して迎えに来ました。

母ザルが赤ちゃんの首を口にくわえて安全な樹の上へ飛び移っていきました。

≪オーストラリアの珍獣≫

動き方がゆっくりとしていて明らかに違います。

樹上にはコアラやカンガルーなどお腹の袋で赤ちゃんを育てる有袋類の仲間のクロクスクスの姿。

尻尾を木の枝に巻き付けています。

オーストラリア大陸周辺に生息するクロクスクスのゆったりのんびりとした動作からはとても海を越えてやってきたとは考えられません。

 

1915年、ドイツ人気象学者アルフレート・ヴェーゲナー(1880-1930年)はウォレス線をヒントに、大陸移動説を発表しました。

大陸移動説は陸地はマントルの活動によって動くというもので、スラウェシ島は元々アジア大陸から分離した島とオーストラリア大陸から分離した島が互いに繋がるように移動していき、現在のように一つの島の形になったといいます。

そのため異なった生態系の動物たちが共存しているのだそうです。

同様にラジャアンパットも地殻変動の影響によって、北の太平洋から移動した島と南のインド洋から移動した島が一ヵ所に集まり、多様な海洋生物が生息する世界有数の海域になったのだそうです。

インドネシアの自然には長い地球の営みが深く関わっていたのでした。

 

スラウェシ島の固有種の鳥類マレオは、羽毛の生えていない黒豆のように丸い変わった形の頭をしています。

実はこの頭は子孫を残すためにある役割を果たすそうです。

 

【クイズ2】
マレオが子孫を残すために頭でする行動は?
→地面の温度を測る

卵を温めるのに適した温度かどうか頭で確認するそうです。

乾いた砂地に集団で産卵するマレオは、足で砂を後ろに蹴り飛ばして、地面にすり鉢状の窪みを掘ります。

ユヌス・マサラさん「マレオは頭を穴に入れて卵をかえせる温度かどうか調べるんだ。」

マレオは自分の体温で卵を温めず、地熱や太陽熱を利用して卵をかえすユニークな鳥で、同じツカツクリの仲間でニューギニア島に生息するニューギニアツカツクリの場合は、嘴で地面の温度を測るのだそうです。

東貴博さん「人間もおでこで熱を測ったりする」

 

 

≪四本牙の珍獣≫

ウォレスが書き残した著書の挿絵には、下顎と上顎からそれぞれ2本ずつ、計4本の長い牙が伸びた動物の頭蓋骨が描かれています。

実は、バビルサという実在の生き物です。(SKULL OF BABIRUSA.)

自分の頭に突き刺さりそうな上の牙はいったい何のためにあるのか?

スラウェシ島の北東、タンココ自然保護区の西に位置するナントゥ自然保護区へ。

悪路をクルマで半日かけて移動し、ナントゥ自然保護区の入り口にある村に到着しました。

保護区を案内してくれるのはレンジャーのリスノ・ハキムさん「バビルサはこの先にあるアドゥドゥと呼ばれる沼地に現れるんだ。バビルサはとても臆病な性格で、我々の匂いに気付くとすぐに逃げてしまう。だから出会えるかどうかは運次第だ。それでも良ければ案内するよ。」

早速、アドゥドゥと呼ばれる沼地を目指して森の中へ。

行く手には茶色く濁った川が流れています。

この先には普段人が立ち入ることがないため、橋も渡し船もありません。

濁って深さも解らない川の中を腰まで水に浸かりながら歩いて渡ります。

森の中は気温が摂氏35度、湿度は80%以上の蒸し風呂状態です。

サボテンのように鋭いトゲの生えた植物があちこちに生えています。

リスノ・ハキムさん「バビルサの好物はバンギノキの実だよ。この実を食べることができるのはバビルサだけなんだ。なぜならこの実には猛毒が含まれていて他の生き物が食べると死んでしまうんだ。」

熱帯に生育するバンギノキは大きいものは高さ40mにも成長するそうです。

バンギノキの実には高い栄養価があるため、バビルサの大好物なのだそうです。

猛毒が含まれていてもなぜバビルサだけは平気でいられるのでしょうか?

バビルサが現れるという沼地アドゥドゥに到着しました。

水溜まりを覗くと地中から気泡が立っています。

湧き出しているのは60度の温泉です。

アドゥドゥとは現地の言葉で”熱い湿地”を意味します。

茅葺きの観察小屋の中は暑い。

リスノ・ハキムさん「警戒心の強いバビルサを見るにはこの中で待つしかありません。」

観察小屋は狭く、2人でいっぱいいっぱい。

バビルサが現れるかどうかの最大のポイントは、こちらが風下になれるかどうかです。

嗅覚の鋭いバビルサは人間の匂いを少しでも感じると絶対に現れないそうです。

息を殺して待つこと2時間・・・。

鉢嶺さんが右手を挙げて合図。

アドゥドゥの沼地にぞくぞくと集まってきました。

彼らはイノシシのようなブタのような姿をしています。

4本の立派な牙を持っているのは大人のオスだけで、メスや子どもには牙はありません。

バビルサはスラウェシ島と周辺の島に生息するイノシシ科の珍獣で、4本の内、眉間に向かって伸びる2本の牙は、上顎の犬歯が皮膚を突き破って伸びたものです。

現地の言葉で”バビ”はブタ、”ルサ”はシカを表すそうです。

泥の中に顔を突っ込んで食べているものは、なんと”泥”です。

アドゥドゥの沼地の泥には高い解毒作用があるそうで、バンギノキの実のような毒を持つ果実を食べた後で、この場所に泥を舐めにやってくるのだそうです。

アドゥドゥはこの森で生きていく上でなくてはならない場所なのです。

1本折れ3本牙のオスと4本牙のオスが睨み合います。

リスノ・ハキムさん「オスのバビルサの牙があのような形に進化したのは、メスを惹きつけるためなんだ。大きく美しい牙を持ったオスだけがメスに選ばれるんだ。牙が折れたオスにメスは反応しないんだよ。」

鉢嶺さん「牙が綺麗に生えないと自分の子孫を残せない?」

リスノさん「その通りです。でも悲しいことにバビルサの牙は伸び続けるといずれ自分に刺さって死んでしまうものもいるんです。」

鉢嶺さん「命懸けで牙を伸ばすってことですよね」

リスノさん「バビルサは『死を見つめる動物』といわれています。伸びてくる牙が見えているのでいずれ突き刺さることを知っているからです。彼らは死の恐怖と闘いながらそれでも自らの子孫を残すために牙を伸ばし続けているのです。」

鉢嶺さん「すごい生き様だな」

 

≪スタジオでは≫

東貴博さん「牙が綺麗に生えるとモテるわけですよね、もし牙が生えなければ長生きできるわけですよね、モテたいか長生きどっちがいいって言ったら、モテたいかなぁ・・・」

石塚さん「僕もよく柿ピーを食べてて自分の指を噛んじゃうときがあるんで」

東貴博さん「それ、全然違います!」

 

インドネシアの森には不思議な植物がたくさんあります。

中でもひときわ珍しいのが世界最大級の花、直径1m以上、高さは3mにもなります。

(国立科学博物館 筑波実験植物園で開花に成功しました(2012年5月26日撮影された写真))

この巨大な花を咲かせる植物の仲間は、日本では加工してお馴染みの食品になっています。

インドネシアでは食用にしないそうです。

町の人に食べてもらい、感想を聞いてみました。

「初めて味わう食感だよ。食べたことないな。」

「食感は例えるなら魚の内臓に似ている」

「冷やして食べるともっと美味しそう」

 

【クイズ3】
この植物の仲間から作られる食品とは?
→コンニャク

国立科学博物館 筑波実験植物園 植物研究部研究主幹の遊川知久さん「この植物はショクダイオオコンニャクという名前です。食用にされるコンニャクと同じ仲間です。」

ショクダイオオコンニャクはインドネシアのスマトラ島に生息し、数年に一度、たった3日間だけ花を咲かせるのだそうです。

日本で普段食用にされているコンニャクの花も、大きさこそ違いますが、薄紫色の花の形は確かにそっくりです。

ちなみに種芋(タネイモ)の形も「こんにゃく芋」とそっくりです。

さかなクンさん「(パーフェクト賞のクリスタルスーパーヒトシ君人形を贈呈されて)家宝にします!(トップ賞「真珠のペンダント」受賞)真珠られない!」

1 2 3

関連記事

コメント

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    地球最大のネコ科動物、トラ。
    骨や毛皮を狙った密猟や生息地である森林の破壊にさらされ、彼らは今、絶滅寸前です。
    この100年で 97 % が減少、野生では約3,200頭を残すのみ。
    トラたちに残された時間はあとわずか・・・
    でも、今ならまだ絶滅は防げます。

    「消えゆくトラを守るために、あなたの力を貸してください」
    このメッセージをより多くの人に知っていただくため、1分半の短い動画を作りました。(https://youtu.be/yBqVCWHEY2I)
    ぜひご覧いただき、ご家族やご友人に広めていただければ幸いです。

    「消えゆくネコ科動物を守ろう!」キャンペーンはいよいよ2015年5月末まで。
    アムールヒョウ・スマトラトラ・ウンピョウのクリアファイル3枚セットをもれなく差し上げています!

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    英語で「悪魔の舌」(devil’s tongue)と表現される食品は何でしょう?
    正解は「こんにゃく」です。
    「悪魔の舌」といってもプルプルした食感に由来するのではなく、花びらから巨大な舌が出ているような姿をしているコンニャクの「花」からこの名前がついています。

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    「インドネシアの森」に生息する マレーバク に関連する問題
    マレーバクといえば、体のまえ半分は黒、うしろ半分は白、という大胆な色分けが印象的です。
    でも実は、うっかり見落としてしまいそうな、白いポイントがちょこっと入っている部分もあるのです。
    さて、その部分とはどこでしょう?

    鼻の先
    耳の先
    しっぽの先

    正解は、耳の先 です。

    日本では、悪い夢を食べてくれる動物といわれる「バク」。そのルーツは、中国の伝説上の生き物、漠 (ばく)です。獏は鉄や銅を食べていきる動物で、その毛皮を敷いて寝れば病気にならず、姿を描けば邪気を払える、伝えられています。その伝説の獏が、いつの間にか、マレー半島やインドネシアのスマトラ島に棲む動物と結び付き、その動物の名前としても使われるようになりました。

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    インドネシアの森に暮らす生きものたち。

    皆さまが
    「この野生動物について もっと知りたい!」と思われる
    人気投票にご協力いただきました。

    マレーグマ、ベンガルヤマネコ、 ニシメガネザル、フクロテナガザル、 スローロリスの中から選ばれたのは ベンガルヤマネコ。
    ぶっちぎりのナンバーワンでした!

    そして本日は 2番目に得票数の多かった マレーグマについてご紹介します。

    2015年5月、名古屋市にある東山動植物公園で 5メートルもの高さの壁を乗り越えて マレーグマが脱走寸前!という ニュースがありました。

    脱出を試みたり、 頭を抱えるしぐさが話題になったり、
    日本の動物園でも注目を集めているマレーグマ。

    その生まれ故郷は、東南アジアの熱帯林です。

    WWFジャパンが現在、
    森林保全キャンペーンを行なっている
    インドネシアのスマトラ島やボルネオ島も
    マレーグマのふるさとのひとつ。

    では、インドネシアでは
    マレーグマはなんと呼ばれているでしょう?

    他のクマと比べて際だっている マレーグマの特徴とは?

    今、地球上には何種類のクマがいるか、ご存知ですか?
    ホッキョクグマ、ヒグマ、ツキノワグマ、・・・正解は、7種類です。
    その内、もっとも小柄なのが、スマトラ島やボルネオ島を含む東南アジアに暮らす、マレーグマです。
    一年を通して気温の高い熱帯の森の住人らしく、体毛が短くて、クマにしてはもふもふ感がなく、つるんとしたイメージです。
    さらに、特徴的なのが長い舌。なんと、口先から伸ばせる長さは25cmにも。この長い舌を上手に使って、ハチミツやシロアリを好んで食べることから、インドネシアでは「ハチミツグマ」という名前で呼ばれているそうです。
    一方、英語では「sun bear」つまり“太陽のクマ” 胸にある黄色みがかった模様が、朝焼けや夕日を思わせるところが、その由来らしいです。
    日本のクマも、同じような模様を持っていますが、こちらは「ツキノワグマ(月の輪熊)」。太陽のクマと月のクマ、偶然なのか、どちらがどちらを意識したのか分かりませんが、物語の一つでも書いてみたくなるエピソードですね。

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    2015年12月19日、インドネシア中部 スラウェシ島の沖合で、乗客・乗員約 120人を乗せたフェリーが沈没した。AP通信によると、救難当局は 20日午後までに 39人を救助し、3人の遺体を収容した。悪天候で捜索が難航しており、70人以上が行方不明になっている。この客船は 19日午前にスラウェシ島中南部のコラカ港を出航。ボニ湾を挟んで西へ 百数十km 離れた シワ港へ向かったが、同日の夕方に シワ沖で救助を求めた後、交信が途絶えたという。救難当局によると、生存者らは悪天候による高波で船が沈没したと証言しているという。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

*

人気記事ランキング-TOP50

Twitter

  • SEOブログパーツ
ページ上部へ戻る