- Home
- 東京駅の赤レンガ駅舎が完全復活
東京駅の赤レンガ駅舎が完全復活
2012年10月1日、東京駅がリニューアルオープンされて、およそ百年前の当時の姿に戻りました。印象的なドーム型の屋根を持つ赤煉瓦の東京駅舎は、大正ロマンを彷彿とさせます。
ちなみに写真は旧駅舎のものなので直線的な形をした屋根です。
東京駅丸の内駅舎は、国の重要文化財でもあるそうです。
2007年4月の工事着手から5年の月日をかけて復元されました。JR東日本が「空中権取引」という方法を使って資金を捻出したそうです。
1914年(大正3年)に創建された東京駅丸の内駅舎の設計者は辰野金吾氏でした。1945年(昭和20年)、太平洋戦争の戦災によって南北のドームと屋根・内装を焼失しました。戦後、3階建ての駅舎が2階建て駅舎として復興されました。
今回の「保存・復原工事」では、外観を創建時の姿に忠実に再現するのはもちろんのこと、さらに、未来へ継承するため、鉄骨煉瓦造の下に地下躯体を新設し、機能拡大の工事も行われたといいます。さらに、巨大地震にも耐えうる建築とするため「免震工法」で施工されているそうです。外見はレトロでも中身はハイテク仕様になっているということですね。
東京駅改札内1階中央通路には、「CentralStreet(セントラルストリート)」が誕生します。
丸の内駅舎のグランドオープンにあわせて、 改札内1階中央通路は、明るく開放感のあるデザインを採用し、店内に LED 照明を設置するなど環境にも配慮した「CentralStreet(セントラルストリート)」として生まれ変わります。これまで丸の内側にあったインフォメーションセンターが移転します。「Link Japan」(お客さまがご利用しやすくするとともに、ご縁の結び目でありたい)をコンセプトに、雑貨、弁当、スイーツから、お土産や贈答品とバラエティ豊かな店舗が入ります。(店舗面積:約860平方メートル)
展開内容
(1)「駅」のセレクトゾーン
本格的なベーカリーから旅の1ページを彩る銘店弁当まで駅の幅広いニーズを意識した「食」を提案するとともに、情報発信性のあるトレンド雑貨、利便性を追及したコスメ・ドラッグなど、選りすぐりのアイテムが詰まった「トランク」のようなショップが展開予定。
(2)駅弁専門店
日本全国の「駅弁」を専門的に取り扱う、東京駅の新しい名所としてオープンします。 全国津々浦々の有名な駅弁をはじめとして、 店内の「ライブキッチン」で作られた、できたてのあたたか駅弁など、さまざまな駅弁が販売される予定。
(3)ギフトゾーン
お土産や贈答品としてだけではなく、ご自宅でも気軽に楽しめる銘菓やスイーツを、バラエティ豊かな店舗が展開予定。
————————————————————————————————————————
東京ステーションギャラリーにて、
復原工事完成記念展「始発電車を待ちながら」が開催されます。
「駅を単なる通過点でなく薫り高い文化の場として皆さまに提供したい」との願いで誕生した東京ステーションギャラリーでは、「丸の内駅舎復原工事」完成を祝って、“最先端のアート”と“東京駅の歴史ある空間”を同時に楽しめる「始発電車を待ちながら」展が開催されます。2006年の休館以来、 6年ぶりの丸の内駅舎内での展覧会とのこと。
開催期間 : 2012年10月1日(月)〜2013年1月下旬
開館時間 : 平日11:00~20:00 土休日10:00~18:00
休 館 日 : 毎週月曜日(祝日の場合は翌日の火曜日)、年末年始及び展示替期間中
入 館 料 : 500 円
内 容 : 場所にこだわりを持って制作活動を行って いる作家が東京駅をテーマとして新たに制作した作品や、鉄道を制作の重要な発想源としている作家の作品を展示
出品作家 : 秋山さやか、大洲大作、クワクボリョウタ、 柴川敏之、パラモデル、廣瀬通孝、廣村正彰、本城直季、ヤマガミユキヒロ、他(敬称略)
————————————————————————————————————————
東京ステーションホテルとは (英語名:The Tokyo Station Hotel)
東京ステーションホテルは1915年に開業されました。その後、丸の内駅舎保存・復原工事のため 2006年3月より休館。新生・東京ステーションホテルは、国の重要文化財である駅舎の格調、およそ 100 年にわたり積み重ねてきた歴史、そして先進性を備えた唯一無二なホテルとして新たな歴史を歩み始めました。
延床面積 : 20,800 平方メートル
階層 : 地下2階〜地上4階(一部)
客室 : 150 室(ツイン 86 室、ダブル 64 室) ※標準的な客室タイプ 約 40 m²
料飲施設 : フランス料理、日本料理、中国料理、バー、ラウンジ ほか
宴会場 : 3会場
コンセプト : 「伝統が息づく、ここにしかない OMOTENASHI」
その他 : フィットネス&スパ ほか
全 150 の客室は、東京駅丸の内駅舎の 2 階から 4 階(一部)に位置し、標準的な客室タイプが約 40 m²とゆとりのある広さです。
歴史的建築物の修復・改修で高い評価を得ている英国の Richmond international Ltd.が、「ヨーロピアン・クラシックスタイルと現代デザインの調和」というデザインコンセプトのもと、客室を含む施設全体のデザインを監修したそうです。ヨーロピアンテイストにモダンなエッセンスを添えた上質で洗練された内装と、約 3.7m(3F は約 3.0m と約 4.0m)の天井高や縦長窓による開放的な空間が特徴です。
客室タイプは 6 種類です。ほかに、丸の内駅舎の中央最上部に宿泊者のみが利用可能なラウンジ「アトリウム」が用意されています。最大天井高が約 9m で、ライブラリースペースやミーティングルームを備えます。朝には、大きな天窓から射し込む自然光のもと、優雅な朝食が楽しめるとのこと。
<6 種類の客室>
「クラシック」皇居側と反対側に位置する客室です。ビジネスでの滞在にも適した標準タイプの客室です。
「パレスサイド」皇居側に位置する客室です。東京の中心地・丸の内エリアを眺めることができます。
「ドームサイド」南北の丸屋根ドームに沿ってレイアウトされた客室です。天井が約 4m もあるほか、今回復原されるドーム内のレリーフや人々の行き交う改札口 の様子が目に映るロケーションが特徴です。
「メゾネット」都心では珍しい 2 階建て構造の客室です。リビングと寝室に分かれ、居住性の高い空間とのこと。
「スイート」駅舎の角塔部分に位置する客室です。72 m²から120 m²のゆとりある空間に、シャンデリアやブロアバスなど、ワンランク上の設備が備えられています。 また、4 室中 2 室はメゾネットタイプになります。
「ロイヤルスイート」 駅舎3階の中央部に位置する、最も広い173m²の客室です。皇居へと続 く行幸通りが窓の正面に拡がり、ミーティングや会食も可能なリビングルーム、書斎、ウォークインクローゼットなども備えています。
※ 客室の天井高は、2 階が約 3.7m、3 階が約 3m(ドームサイドのみ約 4m)となります。
アクセス:東京都千代田区丸の内1-9-1
開業100周年プロモで特別プラン販売
2015年11月2日に開業100周年を迎えることになった東京ステーションホテルでは、3月1日から12月25日にかけて記念プロモーションが実施されます。実施期間は4回に分け、3月1日から5月31日までは「これまでの100年」、6月1日から9月30日は「これからの100年」、10月1日から11月30日は「100th Anniversary」、12月1日から25日は「プレミアムクリスマス」をテーマとする。
第1回となる「これまでの100年」では、東京駅丸の内駅舎の歴史や思い出に関わる宿泊プランが販売され、東京ステーションギャラリーが主催する企画展「東京駅100年の記憶」の貸しきりナイトツアーを付けた宿泊プラン「東京駅の記憶」などが提供される。同プランの宿泊日は2月28日で、料金は2名1室利用で1室6万9100円から。20室限定での販売となる。
このほか、4月30日まではホテル内4店舗のレストランやバーで「Sakura Promotion」も開催され、花や桜をテーマにした食事が提供されるという。
Small Luxury Hotels of the World に加盟
開業100周年を迎えることを記念し、英国に本社を置くホテルブランドグループ「スモール・ラクシャリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド(SLH)」に加盟した。2015年3月1日からSLHの顧客に向けて宿泊予約の受付を開始するという。SLHは小規模かつユニークな高級ホテルで構成するグループであり、現在は約80ヵ国、520軒以上が加盟している。SLHには毎年、世界各地から数百件以上の加盟申請が寄せられるが、実際に加盟できるホテル数はその内の約5%だといわれています。東京ステーションホテルの加盟は、国内では9軒目、東京では初めての快挙となります。
SLH公式サイト http://www.slh.com
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
長年、東京に住んで居ながら、あまり縁のなかった東京駅。その駅前にある KITTE に行ってみました。日本郵便が手掛ける商業施設で、旧東京中央郵便局の局舎を一部残しているそう。屋上のガーデンから東京駅丸の内口を眺めることができるのですが、地下に続く大きなロータリーの先がどうなるのか? 気になります。
東京駅丸の内口をほぼ真上から見下ろすことができる場所があったなんて知りませんでした。KITTE は全国のご当地グルメや雑貨など日本らしい品が選り取り見取りということで、外国人旅行客にも人気のスポットらしいですね!
三菱地所は 2105年8月31日、JR東京駅日本橋口前に高さ約390メートルの超高層ビル(61階建て)を建設すると発表した。高さ300メートルの「あべのハルカス」を上回り、日本で最も高いビルになる。2027年度に完成する予定。本事業は、東京駅周辺で最大となる敷地面積3.1ヘクタールに及ぶ大規模複合再開発。都心のインフラ機能を維持しながら10年超の期間をかけて段階的に4棟のビルを開発するという。
2015年9月3日、地域を限って規制を緩める「国家戦略特区」の会議で、東京駅 八重洲口前 (中央区)に、巨大な地下バスターミナルが建設される計画が決まったという。新たに建設予定の高層ビルの地下フロアを活用するもので、ターミナルの一部は2020年の東京五輪までの開業を目指す方針。現状、八重洲口の付近には、高速バスの停留所が道路脇などに分散して設置されていますが、2つの高層ビルの地下に造られる新ターミナルには13の停留所が予定され、いまある停留所のうちJR系を除く8つが集約される見通しである。地下街を通じてJR東京駅ともつながる予定だという。
話を聞いた時、東京駅の丸の内側ではないだろうな〜、と直感的に思いました。既に、東京メトロ丸ノ内線の駅や大手町駅周辺の地下通路などが張り巡らされているので、バスターミナルのような大きな空間を建造する余裕はどこにもない。八重洲口は妥当だし、使い易くなるのは大いに歓迎。