武当山の古建築群

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遺跡

2012年9月9日放送「THE 世界遺産」は、武当山の古建築群でした。

武当山は、中国湖北省西北部に広がる深い山並みの中にあります。
周囲400キロメートルに72の峰が連なって広がる広大な山で、主峰は天柱峰(標高1612メートル)です。

 


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古建築群は明の永楽帝の時代(15世紀初め)、技術の粋を集めて断崖の地に大伽藍群(道教寺院群)が建造されたもので、標高1600メートルの頂に建造された「金殿」は、鋳造した建材を北京から運搬し、それを山麓から山頂まで担ぎ上げてきて、組み上げたものだといいます。

武当山は道教の仙人が暮らす断崖の聖地とも呼ばれています。その昔、不老不死の仙人を目指して、多くの道士が修行した場所なのだそうです。

中国武術には「北の少林拳、南の武当拳」と呼ばれる二大拳法がありますが、武当山は武当拳の発祥の地でもあります。太極拳のルーツとなったといわれています。

そこに今も暮らす生き仙人ともいわれる道士がいました。
人里離れた断崖の武当山にこもり、肉や魚を食べない菜食だけの生活を送っている老人は笑って、
「新年の朝のお勤めの時、道教の神様に叱られた気がしました。『お前は仙人にでもなったつもりか』と。肉体を持つ人間は仙人にはなれません。私もまだまだ人間ですよ」
最後に、年齢を訊かれて、
「まだまだ子ども」
と答えるところに、彼の並々ならぬ高い精神性を感じました。

 

アクセス:中国湖北省十堰市 丹江口市郊外 武当山風景区

武当山の古建築群
Ancient Building Complex in the Wudang Mountains

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