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カムチャツカの火山群
2012年10月14日放送「THE 世界遺産」は、カムチャツカ火山群 part1 でした。
カムチャツカ半島はオホーツクプレート上にあって、太平洋プレート、北米プレートの沈み込む境目に位置しています。そのため活発な地殻活動の影響を受けた火山地帯となっていて、今も噴火を繰り返す多くの活火山が存在しています。世界一活火山が密集する半島といえます。
カムチャツカ:先住民の言葉で「火の国」を表すというのも頷けますね。ユーラシア大陸で最高峰の活火山 クリチェフスカヤ火山(4835メートル)も有名です。
カムチャツカの世界遺産は、6つのエリア(2つの自然保護区と4つの自然公園)が対象となっているそうです。
亜寒帯(冷帯)のムトノフスキー火山は短い夏が終わると冬には雪が覆いますが、噴煙を上げる噴火口のすぐ横に氷河があるという、熱と氷が同居した世界になっています。火山の火口付近には火山ガスの吹き出し口がいくつも点在していて、硫黄の黄色い結晶に縁取られています。地面の温度が56度もあるそうです。
火山の麓の洞窟(溶岩洞窟)は、過去に溶岩が流れてできた地中の穴で、氷の床になっていました。流れ込んできた水が凍ってその上に火山灰が積もるのを長い年月繰り返して氷の層(氷の年輪)ができていました。相当寒い場所なのだと思います。
ゲイゼル渓谷には30以上もの間欠泉が存在しているのだといいます。特に30メートルもの高さまで熱水を噴き上げるペリケン間欠泉にはぜひ行って見たいです。
カムチャツカでは各家庭にハウス菜園を持っていて、中で野菜を育てているそうですが、湯量豊富な80度の源泉から町中に引いたパイプの中に温泉をくぐらせていて、ハウス菜園の中を暖めているのだといいます。パイプを流れた後の温水はまた一カ所に集めて温水プール(公衆温泉)にして皆さん入浴していました。その頃には熱湯も冷めて丁度良い湯加減になるようです。自然の恵みですね。
ウゾンカルデラと呼ばれるエリアは熱湯の湧出する温泉の宝庫です。沸き出す熱湯の流れの中に、岩にくっついて白い藻のようになびいている生物がいました。硫黄をエネルギー源にしている微生物の群れなのだそうです。
アクセス:
ロシア カムチャツカ州 カムチャツカ半島
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2012年 12月 23日
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