赤煉瓦のストックホルム市庁舎:Stockholms Stadshus(スウェーデン)

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2014/04/04、京都大の山中伸弥教授が、新しい医療研究開発の関連法案を審査する衆議院内閣委員会に参考人として臨んだ。STAP細胞(スタップさいぼう)論文をめぐる不正疑惑では、小保方晴子氏(30)の実験ノートが3年間で2冊しかないなど記録が不十分で、理化学研究所の調査委員会の検証に支障が出た。山中教授は10年ほど前から、発明日を重視する当時の米国の特許の仕組みを念頭に、全ての学生に実験ノートのつけ方を指導していると説明。「その後、仕組みは変わったが、ノートの記録は研究不正を防ぐものすごくいい方法だと気づいて続けている」のだそうだ。まさに、論より証拠ということだろう。

医療分野の研究開発の拠点となる「日本医療研究開発機構」の設立をめぐる国会審議の中で参考人として意見陳述した山中教授いわく「私もそうでしたが、30代の研究者は、実験方法については一生懸命やってきて上手になっていると思うが、それ以外の様様な点について、まだまだ未熟な人間です。機構では研究ノートをチェックする人の雇用も含めて対応してほしい。」と、若い研究者に対する支援の必要性を強調している。

決め手は「実験ノート」!?
夢の万能細胞とまで言われるSTAP細胞。その存在自体にも疑惑が深まった。理化学研究所 調査委員会の石井俊輔委員長「小保方氏がねつ造にあたる研究不正行為を行ったと、調査委員会は判断しました。」(4/1)論文の調査結果が公表され、理化学研究所として小保方氏に捏造・改竄の不正があったと認定した。これに対して小保方氏は同日付の書面で「単なる間違い」「承服しかねる」と主張し、徹底抗戦の構えを見せている。捏造なのか、間違いなのか、いずれにせよ、一つの大きな疑問が浮かび上がる。日本を代表する研究機関でありながら、理化学研究所(独立行政法人 理化学研究所 神戸研究所 発生・再生科学総合研究センター RIKEN Kobe Institute CENTER FOR DEVELOPMENTAL BIOLOGY)は、なぜ事前に不正を見抜くことができなかったのだろうか?その謎に迫る鍵として、Nキャスが注目したのが、実験ノートだ。

石井調査委員長「(小保方氏の)3年間の実験ノートが2冊しか存在しておらず、これらの画像データの由来を科学的に追跡することが、調査委員会メンバーはできませんでした。内容が断片的な記載であり、そこからなかなか実験をフォローすることができないというのは、私自身は数十人(部下を)持った中では経験がないですね。」世紀の大発見に関する小保方氏の実験ノートは、たった2冊のみで、内容も断片的で実験のプロセスを辿ることができない、それは前例のないずさんなものだという。

内閣委員会で山中教授「研究不正を予防する一つの重要な方法は、日頃の研究記録をきちっと残すことだと思います。そのためには、ノートの記録が、単純なことではありますが、非常に大切です。」

にわかに注目を浴びる実験ノート、それは、研究の現場でどのように使われているのだろうか。
取材先の熊本大学薬学部の遺伝子研究室(関係者以外立入禁止)では遺伝性難病の新しい治療法などを研究している。この日も学生たちが実験中だ。その傍らには、実験ノートが広げられている。実験を行った際、そのプロセスを正確に、克明に、書き残していくことが必要なのだという。使っていた実験ノートはハードカバーでいわゆる普通の大学ノートの4冊分くらいの厚さがある。1冊1000円程度する。熊本大学大学院博士課程3年甲斐友佳理さん「ノートの始めから通し番号を振る仕組みになっていて、途中で間に書き込んだりすることができないようにしている。」実験日と通し番号は必須記載項目であり、後からページを差し込むことはできないようになっている。その他にも不正防止のための工夫がある。筆記用具はボールペンに限定されている。甲斐さん「ボールペンで書くことで他の人に書き直されたり、自分でも書き直さないようにしている。一度書いたらそれを書き直せないようにする意味で、ボールペンを使います。」書き間違いをした場合は、訂正線を引いて書き直す。元々書いた内容を残すことによって、都合の良い改竄ではないことを示すことができるのだ。薬品で濡らしたり、汚してページが無駄になってしまった部分などは、後から書き込むことができないように、斜線を入れて空白を埋めている。後日書き足すことは許されていないので、ページ毎に生じた余白部分にも必ず斜線などを引く。

熊本大学薬学部 首藤剛准教授「最終的には特許戦略の問題だったりとか、もしくは本当に取ったデータなのか、疑われる可能性もあるので、きちっとやったデータであるということを証明できる、自分の身を守るための大事な実験ノートになっている。」それだけに保管も厳重だ。外部への持ち出しは厳禁。施錠できるロッカーの中に保管される。金庫の中に保管する研究機関もあるほどだ。捏造や改竄といった不正を疑われないためには、実験ノートをきちんと書くことが重要なのだ。文部科学省も既に8年前から「研究活動の不正行為への対応のガイドライン」として、実験ノート(実験・観察ノート等の記録媒体)の作成・保管を徹底することを求めている。
小保方さんの研究室は例外的にカラフルだった。そこで記録された小保方さんの実験ノートは、実験日が抜けているなど、ずさんなものだったという。実験ノートは通常、論文に不審な点などがなければ、チェックしないというが、今回は世紀の大発見とも言われるだけに、もっと慎重に事を運ぶべきではなかったのだろうか。小保方さんの共同研究者の責任について、石井調査委員長「(実験の根幹部分については)実験ノートを見てチェックして欲しかったな、というのが偽らざる心境です。」

ネイチャー誌(2014/01/30付)に発表されたSTAP細胞は理研の内部でも極秘プロジェクトだったという。それ故に第三者の目に触れることがなく、不正を見抜けなかったのかもしれない。サイエンスライターの竹内薫氏は理研がSTAP細胞の発表を急いだ可能性があると指摘する。「何か、非常に大きな業績をドカーンと出したいという目論見があったと思うんです。それももしかしたら今回の勇み足に繋がった可能性が否定できないかなと思います。」理研は研究者を今よりも高給で優遇できるなどメリットの増える、特定国立研究開発法人への指定を目指していたという。その打ち上げ花火がSTAP細胞だったのか。STAP細胞の存在そのものより、論文の発表に重きを置いていたということはなかったのだろうか。

安住紳一郎アナ「実験ノートがかなり厳重に管理され、大事なものなんだとわかりますね。」
ビートたけしさん「昔からどっちが早いというのはあった。微分積分だとライプニッツとニュートンの戦いで、ニュートンが先に書いちゃうんだけど、言ったのはライプニッツだというのがあったり、フックとハレー彗星のハレーとニュートンで重力の問題があって、だけど証拠がないので書いた方が勝ちなんだよね。ヘタすると競争。(こういう論文の発表は)どっちが早いかというのを証拠として残すためにやっていることであって、口で言ったってしょうがないっていうか。ノーベル賞なんかもそうだけど、天文学で誰が先に見つけたというのも早い者勝ちなんで。かなり競争を意識した、どっちが早いかという証拠を残すためとしての発表だよね。」

理研が厳しい断罪をする一方で、小保方氏側でも反論が上がった。
「調査委員会の調査報告書(3月31日付け)を受け取りました。驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。特に、研究不正と認定された2点については、理化学研究所の規定で「研究不正」の対象外となる「悪意のない間違い」であるにもかかわらず、改ざん、ねつ造と決めつけられたことは、とても承服できません。近日中に、理化学研究所に不服申立をします。このままでは、あたかもSTAP細胞の発見自体がねつ造であると誤解されかねず、到底容認できません。」(2014/04/01の小保方晴子氏による「調査報告書に対するコメント」)
福本容子さん(毎日新聞 論説委員)「今回の調査委員会の調査は本当に十分だったのかなという気がします。1ヵ月半の期間で、調査の報告書にしても16ページ、実質的には10ページくらいでしたので。単純に比較はできませんけども、アメリカのベル研究所で大不正があった時には、4ヵ月くらいかけて百何十ページという調査結果を出した。しかも今回は(身内である)理研の人が委員長をやって3人理研の人が入っている調査委員会ですから、やはり第三者の違う立場の人がしっかりと見ないといけないのではないかと思いますね。」

古田敦也さん「これだけ大きな問題になったのだから、こういうコメントだけじゃなくて、ご本人が(公の場に)出て、ご本人の口からどの辺りがねつ造じゃないんだ、という説明を聞きたいと思います。」

たけしさん「だいたい我々庶民の感覚で、本人が可愛いから(大目に見ている)というのもありますね。これがブサイクだったら徹底的に叩かれるだろうね。」

安住アナ「まあ、若くして、女性で、結果を出した、ということで、私たちもなにかこう、注目しますし、応援したい気持ちにもなりますし…」

たけしさん「山中教授のiPS細胞にもすごい予算が付くし、蓮舫議員に「2位じゃダメなんですか」と突かれた次世代スパコン開発や、理化学研究所はSACLA(サクラ)という、電子をレーザービームで当てる顕微鏡を23kmかかるものを700mの短さで作ってみせた。そして今度はSTAP細胞がでてきて、一気にひっくり返って予算が変わるかと思ったら、これ「違う」って言われちゃうでしょ。どう考えても科学者と予算の関係で、文句の言い合いやってんじゃないかと思ってしまう。」

安住アナ「予算の立場から見るとそういうようなことも想像できるということですけどね。小保方さんがもし本当にSTAP細胞をきちんと見つけているんだとしたら、これ以上傷つけたくありませんしね。」

【2014/04/05 情報7daysニュースキャスター(TBS)】

今夜は新年度初回の放送でしたが、番組の雰囲気がやけに硬派になった印象と大きな喪失感があった。真面目なだけじゃない、どことなくまったりとおちゃらけた雰囲気が魅力だったのだが、その雰囲気の要因でもあった「今週の実は」「今週の事情通は・・・」「美術さんの渾身の落ちもの作品」「ビートたけしの三面記事新聞」「お天気コーナー(のいつまで経ってもたどたどしい棒読みが初々しい玉木碧さん)」などなどの名物コーナーがことごとく無くなってしまって、なにかもの寂しいものがありました。確かに、これまでも番組冒頭にいきなり始まるたけしさんの時事ネタフリップボード、お天気コーナー最後の玉木さんとの掛け合いなどがひっそりとフェードアウトしてきてはいたのだけれど・・・。コメンテーターの三雲孝江さん、齋藤孝先生、浅田彰先生もどこかほんわかしていて良かったんだよな〜。だって、ただ真面目なだけが取り柄の、面白みのない無機質な情報番組なら、他にいくらでもあるわけだから。そんな情報番組の中にあってNキャスという番組は、隙あらばと本気で笑いを入れ込んでやろうとする、たけしさんのあの水を得た魚のような、一種の執念さえ感じさせる「おふざけ」のノリが結構好きだったんですよね。そこには真面目と笑いが融合された絶妙なバランス、ユーモア、そして健康的な色気がちりばめられていた。あの赤いドレスの女性の上半身のオープニングムービーからして他とはひと味違うパンクな番組である証明だったと思う。言うなれば新聞社会面の四コマ漫画のような、無くて困るものではないけれど無いと寂しい、どこか潜在意識では次を楽しみにしている・・・そんな息抜きみたいな感覚ですね。飾らずに、本気で、(一見しただけでは)馬鹿馬鹿しく見えるようなことに対しても、格好つけずに切り込んでいく・・・でも、それこそが一般大衆の本当の目線の高さ(人肌の庶民感覚)であり、興味と関心であり、知っておくべき情報であり、哀しきサラリーマン根性であり・・・。Nキャスに病みつきになっていく重要な魅力、それっていったい何だったんだろう、それらが終わってみて、今はじめて気付かされたような気がしています。

それにしても、小保方さんの反論のやり方は暴走気味というか、どこか本来の科学的な大義から微妙に論点がずれた感情論になってしまっていて、賢明な反撃の仕方とは思えない。一人悪者に祭り上げられて心中悔しい思いであろうことは、もちろん察して余りある。しかし、理研の調査報告のやり方がたとえトカゲのしっぽ切りでしかなかったのだとしても、その処遇に対していちいち噛み付いたとしても、一研究者の立場として得る物は何も無いだろう。そして、見ている我々周囲の(部外者の)目には、組織内での責任の押し付け合い、単なる内輪揉めにしか映らない。ここはそんな器の小さな一時の面子にこだわるより、肉を切らせて骨を断つ覚悟で、まずは本来の命題であるはずの「自分の研究成果のしかるべき証明」に対して地道に歩を進めることこそが、最終的には自らの汚名を晴らすことに繋がる一番の正攻法なのではないかと思う。今どんなに改ざん、ねつ造、コピベと言われていようが、STAP細胞の存在がきちんと証明されたなら、勝ちだ。もう誰も文句は言えなくなる。そういう意味で、まずは気持ちを鎮めて通常の研究業務に戻ることが何よりも先決な行動の仕方ではないでしょうか。かの有名なガリレオが地動説を唱え宗教裁判で処刑されながらも「それでも地球は動いている」と言ったという逸話が今に伝えられていますが、同じことではないでしょうか。大義は何なのか?それが「科学で人を幸せにする」ことなのであれば、おのずといつか汚名返上できる日が訪れるわけだから。

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コメント

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    2015/5/16、兵庫県警が明らかにしたところによると、神戸市の理化学研究所で、小保方晴子氏が在籍していた研究室から胚性幹細胞(ES細胞)を何者かが盗んだとして、理研の元研究者が提出した窃盗容疑での告発状(1月下旬に提出されていた)を受理したという。
    理研の調査委員会は、2014年、STAP細胞はES細胞が混入したもの と「ほぼ断定できる」との見解を示している。同県警によると、理研側から被害届は出ておらず、関係者に事情を聴くなどして慎重に調べるという。

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    北欧女子オーサ氏 渋谷でトークイベント
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    1983年生まれ、スウェーデン出身の漫画家。13歳の頃、アニメ『美少女戦士セーラームーン』を見て衝撃を受け、これをきっかけに『らんま1/2』、『犬夜叉』、『ONE PIECE』などの漫画を読むようになる。2011年に7度目の来日で日本へ移り住み、日本での漫画制作が活発化する。2015年に『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』(KADOKAWA/メディアファクトリー)で日本デビュー。

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    オフィシャルブログ: http://ameblo.jp/hokuoujoshi/

    南部公平(なんぶこうへい)氏
    1990年ハワイ州米国生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。学生時代にバックパッカーでヨーロッパ・東南アジア・南米を中心に45ヵ国を旅する。2013年にヴェニス国際大学での交換留学から帰国後、鎌倉で暮らす。現在は株式会社クリーク・アンド・リバー社のライツ・マネジメント・グループで漫画家のエージェントを務めている。

    小林琢磨(こばやしたくま)氏
    マンガサロン『トリガー』発起人 1984年東京都生まれ。2007年に立教大学卒業後、株式会社USENに入社。新卒1年目からブロックMVPなどの営業成績を樹立し、2008年7月退社。同年同月、23歳でイラストや漫画に特化した制作代理店として 株式会社サーチフィールドを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。大切な事は全て漫画から教わりました。

    イベント開催日時
    2015年9月16日(水)
    19:00 開場
    19:30 スタート
    20:40 懇親会
    21:30 終了

    開催場所
    マンガサロン『トリガー』
    〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3丁目15 コンパルビル
    地図: http://goo.gl/wPmh0K

    参加費
    2,500円(ワンドリンク付き)
    ※先着10名に限り、参加費1,500円! ※当日参加&現金払いOK!(席に限りがございますのでご注意下さい)

    来場特典
    イベント終了後、オーサ先生とツーショット撮影可能!
    オリジナルポストカード付き

    お問い合わせ先
    株式会社クリーク・アンド・リバー社
    経営企画部 TEL:03-4550-0008

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    早稲田大学は 2015年10月30日までに、STAP細胞を発見したと主張した理化学研究所の元研究者 小保方晴子氏の博士号を取り消す方針を固めた。2014年10月、早大は 1年間の猶予期間中に不正な博士論文を修正しなければ取り消すと発表していた。
    方針は学内の委員会でまとめた。小保方氏側に伝え、近く公表する。小保方氏側は猶予期間の延長を求めたが、認められなかったという。
    小保方氏は早大での幹細胞研究を米ハーバード大や理化学研究所で発展させ、理研のユニットリーダーだった 2014年1月、STAP細胞の作製を英科学誌“ネイチャー”に論文発表した。しかし捏造や改ざんが見つかり、論文は撤回された。

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      博士論文に不正行為が見つかった後、書き直すための猶予期間を設けたが、きちんと訂正できなかったためという。
      小保方氏は昨年、早大の調査委員会に対し、「誤って下書き段階の草稿を提出した」と説明。早大の教員が2015年6月から指導を始めたが、訂正作業が猶予期間内に終わらなかったという。早大の鎌田薫総長はこの日の会見で、「不適切な学位論文(博士論文)を放置しないという観点から、取り消し処分が確定するという結果になった」と述べた。
      小保方氏の博士論文をめぐっては、小保方氏が2014年1月にSTAP細胞論文を発表した後、文書や画像に不正の疑いがあるという指摘が相次いだ。早大の調査委は文書の盗用など11カ所を不正行為と認定した。早大は昨年10月、大学側にも論文の指導や審査過程で重大な不備があったとして、訂正するための約1年間の猶予期間を設けていた。
      一方、早大が小保方晴子氏の博士号の取り消しを決定したことについて、小保方氏は11月2日、代理人の三木秀夫弁護士を通じて、「当初から不合格を前提とした手続きで、とても不公正なもの」とするコメントを発表した。今回の早大の判断について、小保方氏はコメントで「指導過程、審査過程の正当性・公平性について大きな疑問がある」と主張。修正論文を提出した後、指導教員とは1回のやり取りで不合格の判定をされたと訴えている

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      • 投稿日 (Posted on):

      11月4日、理化学研究所の小保方晴子・元研究員が博士号を取り消す早稲田大の決定に不服を表明したことを受けて、早大は「事実と異なる点と、誤解と思われる指摘がある」との見解を示した。1年間の猶予期間を設けて博士論文の書き直しを求めたが、期間内に訂正作業が終わらなかったことによる決定だったと改めて説明した。
      小保方氏の代理人の三木秀夫弁護士が11月2日に報道陣に配った文書では、「修正した論文の提出後、指導教員と1回だけのやり取りで不合格と判定された」と主張。その上で、指導教員からは「博士として認めることのできないのは一連の業界の反応を見ても自明なのではないか」などと指摘されたと訴えていた。
      早大は11月4日に公表した文書で、小保方氏から最初の草稿以降に、3回改訂稿が提出されたと反論。小保方氏側の指摘については「不明瞭な疑惑がひとつでもある場合、信頼できる博士として認めるのが難しいことは、昨年の一連の業界の反応を見ても自明なのではないか」という内容で、前後の文脈を無視した引用だと主張している。
      早大の見解に対し、三木弁護士は11月4日午後、「小保方氏の認識と違うので残念です」とのコメントを出した。
      早大は2011年に小保方氏へ与えた博士号の取り消しを11月2日に発表。小保方氏側は同日、「当初から不合格を前提とした手続きで、とても不公正なもの」などと反論していた。

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    会計検査院は、2014年度の税金の無駄遣いなどをまとめた報告書を公表した。
    会計検査院の調べによると、STAP細胞の研究や不正調査にかかった費用は計約1億4000万円で、そのうち、物品や人件費など研究に使ったのは約5300万円、不正調査には約1.7倍の約9200万円を費やしたという。クリーンルームをムーミンを散りばめた小保方仕様に改装するのにも1100万円使ったという。

    スタップ細胞研究の主な経費
    2011 〜 2013年度
    研究費 約2410万円
    小保方氏の客員研究員時代の給与などの人件費 約1630万円
    研究室内装工事費 約1140万円
    小保方氏の旅費 約130万円

    不正論文調査の主な経費
    2013 ~ 2014年度
    法律の専門家への相談や職員のメンタルケアなど 約3820万円
    調査委員会の費用や保存試料の分析 約2350万円
    検証実験や立会人旅費など 約1730万円
    研究不正再発防止のための改革委員会や広報経費など 約1250万円

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    2015/12/31
    原子番号113番の新元素は理研が発見と、国際機関が認定。命名権を獲得。

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    2016年1月26日、小保方晴子氏(32)が手記を出版することが公になった。本のタイトルは「あの日」全253ページ。講談社から出版され、早ければ28日にも書店に並ぶという。手記の冒頭では「世間を大きくお騒がせしたことを心よりおわび申し上げます」とした上で、幼少期から米ハーバード大留学などを経て、理研の研究員となって論文を発表するまでの経緯を説明。理研による論文の不正認定や、別の万能細胞のES細胞が混入していたことについて、「こちらの正当性を証明する手段がない」と訴え、「混入犯に仕立て上げられた」と主張している。
    14年1月に論文を発表後、不正の疑惑が浮上して論文の撤回に至る詳細などを当事者の視点で綴った本の出版を決めた講談社は「当事者の見解を公表することは、STAP細胞をめぐる混乱の原因究明の上で意義があると考えています」と説明している。

      • k-co
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      なぜか、神戸児童殺傷事件の元少年Aの手記「絶歌」を思い出す。

    • k-co
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    2月11日は建国記念の日。日本神話の登場人物であり初代天皇とされる神武天皇が即位した日(=旧暦1月1日)が、現在の2月11日になります。

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