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須走口登山道(すばしりぐちとざんどう)
≪山頂の迷い犬 無事保護「ペット同伴の登山やめて!」≫
2013年7月1日の山開き以降、迷い犬の目撃情報が相次いでいました。いつ、どこから登頂したかは不明で、飼い主と富士山に訪れ、はぐれた可能性もあるといいます。犬は茶色の中型で雑種とみられ、あばら骨が見えるほどやせ細り、首輪は着けていない。登山者の与える弁当などを食料に生き長らえているらしいということで、7月中旬、東日本大震災で被災したペットの保護活動を続けている団体「RJAV被災動物ネットワーク」(東京都)に相談が寄せられ、RJAVが静岡県御殿場保健所などに狂犬病予防法に基づく保護を求めました。団体と保健所との協議の結果、7月24日、須走口登山道の山頂付近に同団体の踏み板式の捕獲器が設置されました。RJAVの佐藤厚子代表は「富士山はペットにとっても過酷な環境」と、ペット同伴の富士登山の自粛を求めている。
7月29日午前3時頃、山岳ガイドが、民間団体「RJAV被災動物ネットワーク」(東京都昭島市)と保健所が須走口山頂付近に設置した捕獲器の中に犬がいるのを発見し、関係者に連絡しました。29日午後にブルドーザーで静岡県小山町の須走口5合目まで犬を下ろした後、動物病院で病気の有無や健康状態について調べる。保健所は犬の情報を公示し、犬の飼い主が名乗り出るのを待つという。犬は茶色の中型犬で、やせ細っている。RJAV代表「同じことが起きないよう、ペット連れの登山は絶対にやめてほしい」
関係者に「富士男」と名付けられた迷い犬は、体長1メートルほどの茶色の雄犬で雑種とみられる。大きなけがは無く、登山者が餌を与えたためか、あばら骨が浮き出ていた24日の写真の頃に比べると少しふっくらとした様子でもある。保護直後は怯えていたが、手を差し出すと鼻を付けてくるなど、人に慣れていた様子もうかがえるという。警戒心は強いが、人に慣れた仕草を見せる様子などから、飼い犬の可能性が高いという。飼い主が分かるマイクロチップは体内に無かった。御殿場保健所には既に「うちの犬かもしれない」という複数の問い合わせがある。渡辺重行衛生薬務課長「登山者にも危害が無く良かった。環境の厳しい富士山頂には犬も登りたくはないはず」とペット同伴の登山自粛を訴えました。
富士山頂でやせ細った状態で保護された迷い犬は、雄で、富士山頂で見つかったことから「富士男(ふじお)」と名付けられて、動物保護団体「RJAV被災動物ネットワーク」の元で元気を取り戻しました。飼い主は見つかっていない。団体は9月から里親探しを始めるという。保護直後に約16.5kgだった体重は18kgに増加したそうです。栄養失調で皮膚炎になり、今はサプリメントや薬で治療中ではありますが元気。当初はおびえていたが、今では初対面の人にも怖がらずに近寄り、跳ねるように走っているという。
富士男への問い合わせは保護から一週間で約250件、今もメールなどで1日10件ほどあるそうですが、元の飼い主は不明のまま。里親として引き取りたいというオファーも全国から相次いであり、皮膚炎の完治後に新たな飼い主を探す予定。「家族全員で一生大切に飼うことができる」のが絶対条件。RJAV被災動物ネットワークでは主に東日本大震災後、仮設住宅で飼えないため預けられたり、被災地で保護された犬猫の飼い主を探す活動を続けています。被災した犬猫も含めて問い合わせ先は、RJAV被災動物ネットワーク(070-6556-5611)まで。
2014年7月29日、やせ細った姿で富士山頂をさまよっていた富士男が、保護されてからちょうど1年。保護した動物保護団体「RJAV被災動物ネットワーク」によると、推定3〜4歳の雑種犬で、2013年6月ごろから富士山頂で目撃されるようになり保護された。自分から登ったとは考えられず、飼い主に置き去りにされた可能性がある。富士男と名付けられ、今も東京都昭島市の動物保護団体「RJAV被災動物ネットワーク」の施設で元気に過ごしている。RJAVの佐藤厚子代表(54)によると「里親になりたい」という申し出は複数あったが、なかなか「条件」に見合う人が現れないという。1年前、保護された当時の富士男は、あばら骨が浮き出るほどのガリガリで体重16.4kgだったが、今は21.5kgキロまで増えた。「最近、二重あごになっちゃって…。ちょっとダイエットしないとダメですねぇ」と“愛犬”を見つめながら佐藤さんは苦笑い。そんな佐藤さんの心配をよそに、富士男は仲間の犬とじゃれ合っている。佐藤さんによると、富士男は保護された直後は、山でいろいろな人に触られたことを思い出すのか、頭をなでられるのを嫌がっていたが「だいぶ慣れてきたようで、以前ほどおびえなくなった」という。
RJAVでは、これまで月2度の「譲渡会」を開き、里親探しを行ってきた。大阪、和歌山、埼玉などから「里親候補」が来たが、なかなか「条件」が合わなかった。
里親の条件を厳しく設定する理由
「とにかく家族と一緒に、生涯楽しく過ごしてほしい」と佐藤さんは強調する。「里親の条件」は個々によって違うが、富士山頂を1ヵ月間以上も一匹で寂しく彷徨った富士男に二度と同じような思いをさせたくないため、「条件」は、より厳しく設定されているのだという。
主な要件は
〈1〉家は分譲か戸建てで部屋数は多い方がよい。
〈2〉広い室内で飼える。
〈3〉一人暮らしの男性や65歳以上の高齢者は×。
〈4〉妊娠中や出産直後の女性も×。
〈5〉譲渡後も定期的に連絡が取れる。
近年、犬の寿命は延びて15〜20年は珍しくない。だからこそ、里親が途中で飼育放棄しないように、家を訪れ最低限の居住環境や家族構成を確認しているという。
RJAVでは現在、犬12匹、猫54匹を保護しており、中には、虐待によって顔面崩壊したり右前脚を切断された猫もいる。
「富士男は話題になったし、五体満足で性格も人懐っこくておとなしい。でも、もっと恵まれていない子もいるので…」と佐藤さんの胸中は複雑だ。8/30に東京・三鷹市で行われる「譲渡会」で、幸せな出会いがあることを願っているという。
■ RJAV被災動物ネットワークの公式ホームページ http://www.rjav311.info/
【富士男が遂に新しい飼い主に引き取られて都内で新生活をスタート】
富士山頂で保護され、富士男と名付けられた雄の迷い犬が2014/9/13までに、東京・浅草に住む50代の夫婦に無事に引き取られたという。保護直後から体重は5キロ増え、健康状態は良好。新しい生活にもなじんでいる様子だそうです。新しい飼い主を探していると、テレビで富士男の存在を知った夫婦から、9月初旬に「うちで飼っていて、死んだ犬と似ている。引き取りたい」との申し出があったといい、9/7から一緒に暮らし始め、富士男も懐いているようだという。RJAV被災動物ネットワーク代表の佐藤厚子さんは「理想の飼い主と巡り合えたのではないか。毎日楽しく暮らしてほしい」と話している。良い里親さんが見つかって本当に良かったです。第二の犬生を楽しんで欲しいです。
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コメント
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2013年 6月 15日トラックバック:富士登山道のルート比較 | いつか行って見たい場所
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2013年 7月 08日
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2013年 12月 04日
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2014年 6月 20日
自分には何の関係もないのでまったく影響がないという意味のことわざといえば、「対岸の何」でしょう?
正解は「火事」です。
「対岸の火災」ともいいます。川の向こう岸でいくら火事があってもこちら側には延焼しません。「高みの見物」「川向かいの喧嘩」も同じ意味のことわざです。
冨士御室浅間神社秋の例大祭は、甲斐源氏の祖 新羅三郎義光の「後三年の役」の戦勝祝いが起源のお祭りです。「浦安の舞」や神輿が練り歩き、早秋の湖畔を華やかに彩ります。