カリブ海のドミニカ島(モーン・トロワ・ピトン国立公園)

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Morne_Trois_Pitons_National_Park

2012年12月2日放送「THE 世界遺産」は、「火山が生んだカリブ海の秘境 ~ モーン・トロワ・ピトン国立公園(ドミニカ国)」でした。

 

カリブ海には2つのドミニカがあります。

1つはカリブ海の北にあるドミニカ共和国。

もう1つは、カリブ海の東に浮かぶ奄美大島ほどの大きさの島、“ドミニカ国(首都はロゾー)”です。

英国から30年前に独立した新しい国です。

ドミニカ島は火山によってつくられた火山島で、そこにあるモーン・トロワ・ピトン国立公園は世界遺産に登録されています。

 


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モンセラート島では1995年7月の時速160kmにも達する火砕流と降り注ぐ灰に埋まったリゾートシティがあります。

 

ドミニカ島のトロワピトン山は熱帯雨林で、年間降水量は7600ミリにもなります。

標高千メートル級の高い山にカリブ海からの湿気を含んだ風がぶつかることで大量の雨がもたらされるのです。

溢れる豊富な水が鬱蒼と広がる密林を育て、多くの川を作りました。

深く抉られた渓谷は、川の水流が長い年月をかけて岩盤を浸食したものです。

エメラルドプールの滝壺には、エメラルド色をしたボウズハゼの仲間が泳いでいます。

 

辺りは深い密林が生い茂り、気温は30度以上にもなります。

ドミニカノール(トカゲの仲間)
レッサーケイマンイグアナ
ヘラクレスオオツノカブト
など固有の生命が根付きます。

 

木の根元の穴には、シリック(カニの仲間)

濡れた落ち葉を食べるカニです。

普通の沢ガニと違うのは、巣穴で卵を産んで育ち、一生森の中で過ごすそうです。

毎年数千個もの赤い卵を生むそうです。

 

先住民カリナゴは海の民で魚を獲って暮らしていました。

カリナゴの集落では木をくり抜いて作る打楽器コルショアルという太鼓で舞踊にとって大切なドラムビートを刻みます。

 

トロワピトン山の中腹の火口には地獄谷があります。

デソレーション渓谷があり、火山ガスが吹き出し、硫黄の匂いが立ちこめています。

あちこちで熱湯と蒸気が噴き出して温泉の沢を作っています。

黄色や緑色の岩は、硫黄と鉱物が反応したものです。

白い湯気をもうもうと立ち上らせ、ボコボコと泡立てながら沸騰している大きな湖があります。

湯温100度の沸騰湖です。

地底のマグマの上の空洞に地下水がたまり、それが沸騰して地表に沸き出しているのです。

 

100度にもなる熱水の中にも35億年前の生命が息づいています。

好熱性のバクテリア、シアノバクテリアの仲間です。

 

硫黄成分を解毒できるパイナップルの仲間も息づいています。

この植物の蜜だけを食べるゾウムシが受粉を助けて共生しています。

 

ドミニカ島の海岸線は火山島の特徴的な切り立った断崖です。

断崖は海の底まで続いています。

そして海底からも絶えず火山ガスの気泡が立ち上っています。

プレートテクトニクス上、カリブプレートの下に南米プレートが沈み込んでいる場所にあたり、地殻活動の影響を大きく受けているのです。

 

森の中にあるティクエン・グローチェは源泉掛け流しのまろやかな泉質の天然温泉です。

打たせ湯もあります。

ドミニカ国の人たちは日本人と似て温泉好き、子どもの頃から温泉に親しんでいるそうです。

 

トロワピトン山の山頂は1340m

気温は10度程まで下がります。

オトギリソウの仲間
パイナップルの仲間
が息づいています。

葉の間の窪みが貯水タンクの役目をして霧や雨を貯められるようになっているのだそうです。

 

植物の楽園には、毎秒80回にもなる羽ばたきで空中静止できるハチドリの仲間もいます。

枝に止まらずに、長いクチバシを使って飛びながら花の蜜を吸うのだそうです。

 

繁殖期にわん!と小型犬のような鳴き声を出すカエルは、マウンテンチキン。

体長20センチの大型。

かつて食用にされていたことからこのようなネーミングがされたそうです。

マウンテンチキンはツボカビの大発生によって激減してしまったため、現在保護されています。

飼育施設に入る前には靴底を消毒液のプールに浸して除菌を行っています。

母親が吐き出す白い泡状の巣の中で卵を産んで育つため、水がない環境で繁殖できるそうです。

母親は生まれたオタマジャクシのエサとして自分の産んだ卵を食べさせて育てます。

 

アクセス:ドミニカ国

モーン・トロワ・ピトン国立公園(トワ・ピトン山国立公園(モゥーン・トワピトン国立公園))
Morne Trois Pitons National Park

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コメント

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

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