御師・旧外川家住宅(きゅうとがわけじゅうたく)

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2014年度、富士吉田市はかつての富士講信者の宿坊「御師の家」に対し、一般の人に公開したことで御師住宅が破損した場合に、その修繕費の一部を補助する制度を新設した。市の富士山課によると、2013年秋、御師の家の一軒で、見学に訪れた大勢の人の重みに耐えられず床が抜けるという被害が発生した。ほとんどの御師の家が築100年以上の古い建物であるだけに、今後も同様の被害が出る恐れもあるなかで、今回補助制度を設けることにしたという。補助対象は、破損箇所の修繕にかかった費用の2分の1、最大50万円までが交付対象となる。市内の御師の家は、いわゆる富士みち(国道139号線)沿いに約20軒が残っている。富士山の世界文化遺産登録を機に、御師の家を訪れる観光客数は増加傾向にあり、市が管理する「旧外川家住宅」では、2012年度に約7900人だった総入館者数が、世界遺産登録された2013年度には約3万人を数えるまでに増加した。富士山課担当者いわく「補助制度が少しでも御師の家を守ってくれている人たちの手助けになれば」と、富士講の歴史を今に伝える貴重な「御師町」の保全に繋げたい意向だという。

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