ラジャアンパット(インドネシア) Raja Ampat

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幻のサイを絶滅から守ろう!」緊急キャンペーン。
かつて手つかずの熱帯林が島を覆い、近年でもなお新種の発見が続くほど豊かな生物多様性を有する東南アジアの島、ボルネオ島。この豊かな森は、絶滅が危惧されているオランウータン、ゾウ、サイといった大型の哺乳動物にとっても、地球上に残された数少ない生息地です。
2013年、WWFは、東南アジアの赤道直下に浮かぶボルネオ島インドネシア領の森で、1990年代にいったんは絶滅したと考えられていた、スマトラサイの生息を確認しました。20年ぶりにボルネオ島インドネシア領の森で、スマトラサイの生息が確認されたことは、まぎれもない朗報です。しかし、東洋では、古くからサイの角には薬効があるとされ、角を狙った密猟が繰り返されてきました。現在、世界にいる5種のサイすべてが絶滅の危機に瀕しており、今回生息が確認されたスマトラサイも、密猟の危険に再びさらされる恐れがあります。

この貴重なスマトラサイを守るために緊急プロジェクトが開始されました。

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 幻のサイを守ろう!緊急プロジェクトがスタート!
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2013年の初春、「幻のサイが生きていた!」というニュースがインドネシアから届きました。「幻のサイ」とは、スマトラサイのこと。サイというと、アフリカのサバンナで悠々と暮らすシロサイやクロサイを思い浮かべる方が多いと思いますが今回の主役は、東南アジアの熱帯林に生きるスマトラサイ。その角を狙った密猟と、生息地である熱帯林の減少によって世界でわずか300頭以下まで数を減らしています。中でも赤道直下の島・ボルネオ島のインドネシア領では1990年代に姿を消したとされていました。

ところが昨年春、WWFインドネシアスタッフのサルジュニが森を調査中、偶然、足跡を発見。幻のサイが生きていたという朗報は、世界中で話題になりました。

一方、その生存が確認されたことで再び密猟の手が伸びることは十分考えられます。実際、サイの暮らす森からそう遠くないエリアに設置された調査用ビデオカメラの映像に、しっかりとした装備で銃を手にした、野生動物の密猟者と思しき二人組の男が写っていたことが確認されています。

WWFは緊急プロジェクトを開始、保護に向けた調査や密猟を防ぐパトロールを実施します。

「幻のサイ」を本当の幻にしてしまわないために、いま、皆さまのご支援が必要です。ぜひご協力をお願いいたします。

▼「幻のサイを絶滅から守ろう!」特設サイトはこちら▼
https://www.wwf.or.jp/campaign/2014_au/?utm_source=pandatsuusin&utm_medium=email&utm_campaign=141120

 

20年ぶりの再発見!秘話

その日、サルジュニは別の調査のため、ボルネオ島の森に入っていました。すると彼の目が、湿った土の上にある、幅20cm強の3つの爪痕をもつ足跡をとらえました。スマトラ島でサイ調査の訓練を受けた経験のある彼には、その瞬間、これがスマトラサイのものだと直感的にわかったといいます。

ワンテンポ遅れて、彼は自分の発見の重大さに気づきます。この地域では20年前に絶滅したとされていた、スマトラサイ。もしこの足跡が本物ならば、一度は幻とされたサイの生存を示唆する世界的にみても貴重な発見になるのです。

緊急プロジェクトの開始以降、彼は、2か月ごとに調査のためにボルネオの熱帯林に入っています。

何しろスマトラサイが20年もの間、人の目に触れることなくひっそりと暮らしていた奥深い森。

調査ポイントにたどり着くまでに数日を要すため、1回の調査で2週間も森に入り続けることも。(結婚したばかりの彼ですが、なかなか家族に会えず、新婚気分を味わえない…と言っていました)

道なき森では、川をボートで遡ることが主要な交通手段ですがここ数カ月は雨が少なく、川が浅い日が続いています。

食糧やテント、機材にボートまで、人力で引っ張るしかないエリアも多いため1日に1キロメートルしか進めない日もあったとか。

一口に「調査」といっても、日本にいると想像もできない非常にタフな現場で日々、スタッフは保護活動に取り組んでいます。

私たちが誇りとするこの仲間たちを、皆さまもぜひ応援してください。

今回、ご支援のお願いを皆さまにお送りするにあたり、サルジュニはこんなメッセージを寄せてくれました。
「絶滅したと言われていたスマトラサイですが、生き残っているに違いないと私は信じていました。ですので、足跡を見つけたその瞬間は、まるで夢を見ているようでした。スマトラサイが今度こそ絶滅してしまわないように、力を尽くします。ぜひ、日本の皆さんのご支援をお願いします。」

 

今日は、このスマトラサイ保護プロジェクトのリーダーであるWWFインドネシアのユユン・クルニアワンから届いた現場の様子をご紹介します。
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日本のみなさん、こんにちは。
東南アジアのボルネオ島から、WWFインドネシアのユユンです。

ボルネオ島インドネシア領では1990年代に姿を消したとされていた、スマトラサイ(ボルネオサイ)の生息が確認されたのは、昨年のこと。

その後速やかに調査が行われ、保護活動が始まりましたがこの取り組みは、なかなかチャレンジングです。

まず、保護計画を立てるために、広い熱帯林のいったいどこに何頭くらい生きているのかを知る必要がありますが、20年もの間、人目に触れることなくひっそりと暮らしていたこのサイの生息状況を把握することは容易ではありません。

調査には、赤外線センサーでシャッターが切れる自動撮影カメラを用います。これを使えば、人が常に現場にいなくても奥深い森の野生生物たちの様子を知ることができるのです。

とはいえ、森の中にカメラを設置したり撮影データを回収したりするのはやはり人力。

この9月にも、いくつかの設置地点を回ってきました。道なき熱帯林では、森を流れる川が道路の代わりになります。

ところがこの時期は乾季の真っただ中で、水位が浅いためボートが進まず、機材や食糧、テントなどを積んだボートを人の手で引っ張るほかない場所も…。しかも倒木や岩が行く手を阻む難所の連続で、1日にたった1キロしか前に進めない日もありました。

川岸でテント泊を続けながら、カメラの設置地点にようやくたどり着いたのは、1週間後・・・。

しかし、その甲斐あって、ビデオカメラにはサイとおぼしき姿が映っていましたし、近くの木の皮には、サイが角を研いだ痕跡も見つかりました。

今後も私たちは、こうした調査を毎月行なってゆく予定です。

想像以上に大変な現場ですが、それでも地域住民でさえほとんど足を踏み入れたことのないこの森で、スマトラサイの保護に関われることに、大きなやりがいを感じています。

ぜひ、今後とも日本の皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします!

▼「幻のサイを絶滅から守ろう!」特設サイトはこちら▼
https://www.wwf.or.jp/campaign/2014_au/?utm_source=pandatsuusin&utm_medium=email&utm_campaign=141120

 

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2014年11月から皆さまにご案内している「幻のサイを絶滅から守ろう!」緊急プロジェクトに対し、これまで延べ1,400名以上の方から総額800万円を越えるご寄付をお寄せいただきました。
2か月という短い期間にも関わらず、たくさんの方にご理解とご支援をいただき、心より感謝申し上げます。

【ボルネオ島の熱帯林へ】

先日、この嬉しい報告をひっさげて、森林担当スタッフがインドネシアに向かいました。

冬の日本から一転、フィールドは赤道直下のボルネオ島に位置する熱帯林。

ボルネオ島は、オランウータンやスマトラゾウ、ウンピョウやマレーグマといった大型の哺乳動物が生息する地球上でも類稀な豊かさを誇る場所です。

2013年、島のインドネシア領において、この地域では1990年代に絶滅したと考えられていたスマトラサイの生息が確認されました。

しかしその一方で、近年アフリカを中心に急増しているサイの角を狙った密猟の手がこの地域に迫る可能性があります。

WWFインドネシアは、WWFジャパンの支援のもと、スマトラサイ保護の取り組みを進めています。

【サイの森で足跡を目撃!】

今回の現地訪問で、スタッフはサイの森へも足を運びました。
そして、実際にその目でサイの足跡や食痕を目にする幸運に恵まれたのです。
例えば、ぬかるみに残った幅20㎝ほどの足跡。
3つの爪痕から、スマトラサイのものであるのは明らかで、初めてそれを目の当たりにしたスタッフの興奮は言うまでもありません。
足跡はスマトラサイの年齢や性別を推測する貴重な情報源ですが、地面の固さや前足と後ろ足の違いなどに左右されるため、それのみから個体を特定することは難しいといいます。
また、幼い子連れの母親の場合、自らは後ろを歩き、前を行く子どもの足跡に自らの足跡を重ねることで、子の存在を悟られないようにすることもあるんだそう。

アフリカのサバンナに生きるクロサイやシロサイと違い、熱帯林に生息するアジアのサイは、姿を確認することさえ難しいため、その生態はいまだ多くが謎に包まれています。

WWFの保護活動は、正確な個体数や生息地の把握のための調査、および密猟を防ぐための定期的なパトロールが中心です。

しかし、調査を通じて見えてきた、食性などのデータをまとめ、世界に残りわずか300頭といわれるスマトラサイの国際的な保護活動に寄与する役割も期待されています。

【地域住民との関係構築に注力】

これまでにスマトラサイの存在が示唆されているエリアは、国立公園のような国の保護区ではありません。

調査やパトロールを行う場所によって、地域のコミュニティやその地で操業している企業と交渉し、土地に入る許可や道案内の確保、アクセス手段や食料の調達を繰り返しながら進めています。

今回現地を訪ねてわかったことですが、この交渉も、必ずしも簡単に進むとは限りません。

逆に、地域住民や企業にとっては、サイの存在が「厄介事」と受け止められることも少なくないのです。

ボルネオ島では現在、木材や植物油、石炭の採掘などのために、急速に森が切り拓かれ、開発が進められています。

その背景の中で地域の人々が、自分たちの土地の権利を企業に売り、現金収入を得ようとする動きが多く見られます。

しかし、自分たちの森にサイがいるかもしれず、保護活動を受け入れるとなれば、収入を得ることはかなわず、かといって地方政府などの公的機関が何かしらの補償をしてくれるわけでもありません。

彼らにとっては、生活に直結する、ごく現実的な選択を迫られることになるのです。

【WWFが大切にしていること】

とはいえ彼らも、森を企業に売ることが、一時的な豊かさをもたらすとはいえ、持続可能でないことは理解しています。

WWFにとっても、自然保護の取り組みが、地域の人々の暮らしを阻害することのないよう、慎重な配慮が欠かせません。

なぜなら、この森はサイの森であると同時に、代々この地に暮らし、その豊かさに生活を頼ってきた、地域の人々の森でもあるからです。

WWFインドネシアはこれまで、専任のスタッフを配し、森から享受している多面的な恩恵について話し合ったり、代替収入源を提案したり、あるいは村で不足しがちな教育や健康などの社会的サービスの拡充に貢献したりといった取り組みを通じて、彼らとの長期的な関係構築に努めてきました。

皆さまからお預かりした貴重なご寄付は、スマトラサイがのびのび暮らせる豊かな森の未来のために、大切に使わせていただきます。

「幻のサイを絶滅から守ろう!」緊急プロジェクトは、たくさんの皆さまにご支援いただいているものの、目標金額へはあともう一歩。

2015年1月4日までのご支援で、もれなく、スマトラサイのサンキューカードを差し上げています。

引き続き、みなさまのご支援と、ご家族・ご友人への呼びかけのご協力を、どうぞよろしくお願いいたします!

▼「幻のサイを絶滅から守ろう!」特設サイトはこちら▼
https://www.wwf.or.jp/campaign/2014_au/?utm_source=pandatsuusin&utm_medium=email&utm_campaign=141120

 

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多くのご支援ありがとうございました! 幻のサイ緊急キャンペーンの結果ご報告!
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2014年10月よりご協力を呼びかけてきました「幻のサイを絶滅から守ろう!」緊急プロジェクトですが、2015年1月4日現在、延べ約1,800名の皆さまから、1,050万円ものご支援をいただきました。2ヶ月半という短い期間にもかかわらず、このように多くの皆さまから応援をいただき、日本と現地のスタッフの双方にとって、大変大きな励みとなりました。ボルネオ島インドネシア領で発見されたサイの生態調査やすみかのパトロールなど、実効ある取り組みを展開することができます。温かいご支援をいただいた皆様には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

日本からの声援を力に!  “幻のサイ”を守る取り組みが進行中
2014年10月末より、皆さまにご支援を呼びかけている「“幻のサイ”を絶滅から守ろう!」緊急プロジェクト。
短い期間にも関わらず、たくさんの方にご理解とご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
皆さまからお預かりした貴重なご寄付は、スマトラサイ保護のための活動に、大切に活用させていただきます。
日本からの励ましを大きな力に、インドネシアでは“幻のサイ”を守る取り組みが進行しており、現在のところ密猟の発生をゼロにくいとめることができています。
これらの活動は、スマトラサイだけでなく、オランウータンやアジアゾウ、ウンピョウやマレーグマといった大型の哺乳動物が生息する、世界有数の豊かなボルネオの森を守ることにも繋がっていきます。
2015年以降もこの取り組みは続きますので、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

2015年3月14日(土)、WWFインドネシアから担当者が来局、プロジェクトの報告会を実施することに。
ご支援いただいた皆さまに御礼申し上げるとともに、ボルネオ島の現場で今、皆さまのご支援でどんな活動が進んでいるのか、密猟の発生は食い止められているのかをわかりやすくご紹介します。自然保護の最前線で起きていることを担当者の口から直接聞くことのできる、またとない機会です。サポーターの皆さまはもちろん、今回のイベントは広くどなたでもご参加いただけます。ご家族、ご友人とお誘い合わせのうえ、是非、お立ち寄りください!
来局が決定しましたWWFインドネシアの地域マネージャーを務める ダタ氏からご支援いただいた皆さまに、メッセージを預かっています。
「大切な自然資源を守り、スマトラサイを守る私たちの取り組みに、たくさんの共感と熱意をお寄せくださった日本の皆さんに、心から感謝します。皆さんからの応援は私たちにとって大きな意味のあるご支援です。この豊かな『ハート・オブ・ボルネオ』に残された数少ないスマトラサイを守るため、熱意を失うことなく、戦い続けます」
彼は、短い期間でたくさんのご寄付をお寄せいただいたことにいたく感動し、直接日本の皆さまに御礼をお伝えする機会があればと話してくれていました。そしてこのたび、3月14日、彼の来日が決定しました! WWFジャパンの担当者とともに、ボルネオ島の現場でいま、皆さまのご支援によってどんな活動が進んでいるのか、密猟の発生はくいとめられているのか、わかりやすくご紹介します。自然保護の最前線を担当者の口から直接聞くことのできるまたとない機会となります。(開催場所:WWFジャパン東京事務所(東京都港区))
皆さまにお会いできますことを、楽しみにしています。多くの皆さまのご参加を、お待ちしています。

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コメント

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    地球最大のネコ科動物、トラ。
    骨や毛皮を狙った密猟や生息地である森林の破壊にさらされ、彼らは今、絶滅寸前です。
    この100年で 97 % が減少、野生では約3,200頭を残すのみ。
    トラたちに残された時間はあとわずか・・・
    でも、今ならまだ絶滅は防げます。

    「消えゆくトラを守るために、あなたの力を貸してください」
    このメッセージをより多くの人に知っていただくため、1分半の短い動画を作りました。(https://youtu.be/yBqVCWHEY2I)
    ぜひご覧いただき、ご家族やご友人に広めていただければ幸いです。

    「消えゆくネコ科動物を守ろう!」キャンペーンはいよいよ2015年5月末まで。
    アムールヒョウ・スマトラトラ・ウンピョウのクリアファイル3枚セットをもれなく差し上げています!

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    英語で「悪魔の舌」(devil’s tongue)と表現される食品は何でしょう?
    正解は「こんにゃく」です。
    「悪魔の舌」といってもプルプルした食感に由来するのではなく、花びらから巨大な舌が出ているような姿をしているコンニャクの「花」からこの名前がついています。

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    「インドネシアの森」に生息する マレーバク に関連する問題
    マレーバクといえば、体のまえ半分は黒、うしろ半分は白、という大胆な色分けが印象的です。
    でも実は、うっかり見落としてしまいそうな、白いポイントがちょこっと入っている部分もあるのです。
    さて、その部分とはどこでしょう?

    鼻の先
    耳の先
    しっぽの先

    正解は、耳の先 です。

    日本では、悪い夢を食べてくれる動物といわれる「バク」。そのルーツは、中国の伝説上の生き物、漠 (ばく)です。獏は鉄や銅を食べていきる動物で、その毛皮を敷いて寝れば病気にならず、姿を描けば邪気を払える、伝えられています。その伝説の獏が、いつの間にか、マレー半島やインドネシアのスマトラ島に棲む動物と結び付き、その動物の名前としても使われるようになりました。

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    インドネシアの森に暮らす生きものたち。

    皆さまが
    「この野生動物について もっと知りたい!」と思われる
    人気投票にご協力いただきました。

    マレーグマ、ベンガルヤマネコ、 ニシメガネザル、フクロテナガザル、 スローロリスの中から選ばれたのは ベンガルヤマネコ。
    ぶっちぎりのナンバーワンでした!

    そして本日は 2番目に得票数の多かった マレーグマについてご紹介します。

    2015年5月、名古屋市にある東山動植物公園で 5メートルもの高さの壁を乗り越えて マレーグマが脱走寸前!という ニュースがありました。

    脱出を試みたり、 頭を抱えるしぐさが話題になったり、
    日本の動物園でも注目を集めているマレーグマ。

    その生まれ故郷は、東南アジアの熱帯林です。

    WWFジャパンが現在、
    森林保全キャンペーンを行なっている
    インドネシアのスマトラ島やボルネオ島も
    マレーグマのふるさとのひとつ。

    では、インドネシアでは
    マレーグマはなんと呼ばれているでしょう?

    他のクマと比べて際だっている マレーグマの特徴とは?

    今、地球上には何種類のクマがいるか、ご存知ですか?
    ホッキョクグマ、ヒグマ、ツキノワグマ、・・・正解は、7種類です。
    その内、もっとも小柄なのが、スマトラ島やボルネオ島を含む東南アジアに暮らす、マレーグマです。
    一年を通して気温の高い熱帯の森の住人らしく、体毛が短くて、クマにしてはもふもふ感がなく、つるんとしたイメージです。
    さらに、特徴的なのが長い舌。なんと、口先から伸ばせる長さは25cmにも。この長い舌を上手に使って、ハチミツやシロアリを好んで食べることから、インドネシアでは「ハチミツグマ」という名前で呼ばれているそうです。
    一方、英語では「sun bear」つまり“太陽のクマ” 胸にある黄色みがかった模様が、朝焼けや夕日を思わせるところが、その由来らしいです。
    日本のクマも、同じような模様を持っていますが、こちらは「ツキノワグマ(月の輪熊)」。太陽のクマと月のクマ、偶然なのか、どちらがどちらを意識したのか分かりませんが、物語の一つでも書いてみたくなるエピソードですね。

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    2015年12月19日、インドネシア中部 スラウェシ島の沖合で、乗客・乗員約 120人を乗せたフェリーが沈没した。AP通信によると、救難当局は 20日午後までに 39人を救助し、3人の遺体を収容した。悪天候で捜索が難航しており、70人以上が行方不明になっている。この客船は 19日午前にスラウェシ島中南部のコラカ港を出航。ボニ湾を挟んで西へ 百数十km 離れた シワ港へ向かったが、同日の夕方に シワ沖で救助を求めた後、交信が途絶えたという。救難当局によると、生存者らは悪天候による高波で船が沈没したと証言しているという。

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