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須走口登山道(すばしりぐちとざんどう)
須走口登山道(すばしりぐちとざんどう)の起点は冨士浅間神社で、八合目で吉田口登山道と合流して山頂東側に至る登山道です。
須走口登山道は世界遺産として登録される見通しとなった富士山の構成資産25ヵ所の内の1つにも数えられています。(→2013年6月22日午後、富士山がユネスコ世界文化遺産へ正式に登録されました。)
須走口五合目までは自動車道路(県道150号線(ふじあざみライン))が走っています。
夏季マイカー規制期間と乗り換え駐車場についての情報はこちらの記事へ
その他の富士登山ルートに比べてのアドバンテージポイントや御来光が見える地点の比較はこちらの記事へ
≪富士箱根トレイルが全線開通≫
静岡県駿東郡小山町(おやまちょう)が2008年から整備を進めてきた富士箱根トレイルコースが、今秋、残された富士山須走口旧馬返し(須走口1合目相当)から5合目にかけて(約3.2km)の使用手続きが完了し、道標やピンク色の目印を整備され全線開通しました。新たに開通したルートは昭和30年代まで使用された富士山須走口登山道の古道です。富士箱根トレイルは、金時山から西丹沢を経て富士山須走口5合目までの全長約43kmのコースで、静岡県、山梨県、神奈川県に跨がっています。2013年11月2日には富士山5合目周辺で開通記念ハイキングが行われ、5合目から馬返しまでを下り、苔生した石や幅の狭い道、かつて登山者らの目印だった「丁目石」や御室浅間神社跡など歴史にも触れ、古道の雰囲気を堪能。馬返し付近では紅葉も残り、黄色やオレンジ色に色付くカラマツやブナ、カエデを楽しんだ。こちらの古道ルートは5合目に通じる県道ふじあざみラインが冬季閉鎖されるまで楽しめるそうです。
≪電力供給がスタート≫
須走口5合目では、町営バイオトイレと山小屋2軒の電力が麓からの供給に切り替わり、2014/07/10に点灯式が行われました。電線化は静岡、山梨両県で初めて。込山正秀町長「標高2千mの山小屋に電気が届くのは富士山の歴史で初めての快挙。環境に配慮する須走口を新たな売りにしたい」改修された町営のバイオトイレには女子トイレの個室が4室、男子が2室と昨年から2倍に拡充されました。発電機から、電線による麓からの電力供給に切り替えることで、二酸化炭素(CO2)削減による環境負荷軽減やコストの削減などが期待されます。町は安定電源を有効活用し、情報発信設備の整備を検討していくという。現在、富士山の山小屋やトイレなどの電力は発電機で賄われ、重油やガソリン、軽油などの燃料は麓から重機で運搬しています。燃料費や輸送コストは多額に上るほか、騒音やCO2排出などの環境負荷も懸念されているのが現状です。小山町では、富士山測候所の電源として御殿場口から山頂まで斜面に埋設された電線に着目し、総工費5500万円を投入し、電線を本線から分岐させて須走口5合目まで約2.5km延伸し、地中に埋設する敷設工事を行ってきました。工事は7/7までに完了。町によると、町所有の発電設備だけで年間10トンのCO2削減につながるほか、維持管理費など年間約170万円削減されるという。また2軒の山小屋の電源切り替えで年間50トンのCO2削減効果が見込まれます。今後、町の発電設備は停電時の代替電源などとして活用される予定です。
≪マナーはどこへ?≫
2014/9/16、須走口5合目から6合目(標高約2300m付近)の登山道脇、約10ヵ所に汚物やティッシュペーパーが放置されていたという。通報を受けた静岡県が14日に調査して確認したとのことで、自然保護課によると、岩にこびりついたティッシュやビニール袋に入った汚物などが登山道から数メートル外れた場所に点在していたという。現場付近は登山道と下山道が分かれているが、登山道側で確認され、登山道上でも1ヵ所で見つかった。
また須走口の山小屋関係者によると、7、8合目や山頂を含めて、汚物の放置されている状況を目にする機会が多いとの指摘もある。「環境省に以前から報告しているが、問題意識が欠如している」という。
静岡、山梨両県で閉山時期が異なる影響による公衆トイレの稼働期間が問題視されているものの、今回は閉山前に見つかっているため、閉山時期の違いによる問題とは言い難い。
→最悪、野糞をしなければならない状況に陥った場合、先に穴を掘ってから用を足すこと。でも、ティッシュは水に溶けない、またトイレットペーパーも土中のバクテリアでは分解されないのでどちらも使わないこと(どうしてもお尻を拭きたい時は、使った後の紙類は燃やしてしまう。但し山火事に注意。)。そして用を足したらすべて地中に埋めて、人目に付かないようにし、自然分解を促進させる。・・・まずは携帯トイレを持参しよう。
(渓流野糞会 http://www46.tok2.com/home/noguso/colamu/otehon.htm)
自然界の動物でトイレを使っているものなどはどこにもいない。当たり前だが人類も文明が発達し、トイレという文化が浸透するまでは、普通に野糞をしてきた。野糞にも正しい作法がある。それはまさに自然界の摂理そのものではないだろうか。だから、それを取り締まるというよりも、正しい野糞のマナーを知り、実践する必要があるのだと思う。
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須走口登山道(須走口五合目)へのアクセス:
●電車・公共交通機関:
≪新幹線利用の場合≫
もし東京方面からJR東海道新幹線を利用の場合、新幹線を「三島」駅まで乗車し、その後JR東海道線で「沼津」駅、その後JR御殿場線「御殿場」駅下車
もし関西方面からJR東海道新幹線を利用の場合、新幹線を「小田原」駅まで乗車し、その後JR東海道線で「国府津」駅、その後JR御殿場線「御殿場」駅下車
≪在来線利用の場合≫
東京方面から→JR東海道本線「国府津」駅よりJR御殿場線「御殿場」駅
新宿方面から→小田急線「新松田」駅
駅からは下記≪路線バス利用の場合≫を参照
≪路線バス利用の場合≫夏季便
・御殿場駅から乗車:富士急バス(御殿場駅~須走口五合目)で、終点「須走口五合目」下車(乗車約1時間)
・新松田駅から乗車:富士急バス(新松田駅~須走口五合目)で、終点「須走口五合目」下車(乗車約1.5時間)
≪高速バス利用の場合≫
・新宿駅西口より(中央自動車道経由)
・東京駅より(東名高速道路経由)
・横浜駅より(東名高速道路経由)
・京都、大阪方面より(夜行バス)
●自動車:
※ふじあざみライン登山区間(浅間神社付近から五合目)夏季マイカー規制期間中は須走臨時駐車場にマイカーを駐車し、シャトルバスかタクシーに乗り換える
≪甲信越・甲府方面からの場合≫
中央自動車道 河口湖ICより東富士五湖道路 富士吉田IC→須走IC、国道138号線、ふじあざみライン経由
≪東京・神奈川・三島方面からの場合≫
東名高速道路 御殿場ICより国道138号線、県道150号線(ふじあざみライン)経由
≪小田原・箱根方面からの場合≫
国道138号線を北上し御殿場、国道138号線、県道150号線(ふじあざみライン)経由
≪京阪神・富士宮方面からの場合≫
東名高速道路 御殿場ICより国道138号線、県道150号線(ふじあざみライン)経由
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コメント
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2013年 6月 15日トラックバック:富士登山道のルート比較 | いつか行って見たい場所
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2013年 7月 08日
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2013年 12月 04日
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2014年 6月 20日
自分には何の関係もないのでまったく影響がないという意味のことわざといえば、「対岸の何」でしょう?
正解は「火事」です。
「対岸の火災」ともいいます。川の向こう岸でいくら火事があってもこちら側には延焼しません。「高みの見物」「川向かいの喧嘩」も同じ意味のことわざです。
冨士御室浅間神社秋の例大祭は、甲斐源氏の祖 新羅三郎義光の「後三年の役」の戦勝祝いが起源のお祭りです。「浦安の舞」や神輿が練り歩き、早秋の湖畔を華やかに彩ります。