ガラパゴス諸島

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Giant Tortoise

2013年3月2日放送「世界ふしぎ発見!」(第1265回)は、「ダーウィンもびっくり! ガラパゴズ最新進化論」(ミステリーハンター:竹内 海南江さん)でした。

 

100以上の島からなるガラパゴス諸島(Islas Galápagos)は南米大陸から1000キロ離れた場所にあります。

その島々の多くはエクアドル(Ecuador)政府が管理していて、住むことや立ち入ることができないところがほとんどです。

世界遺産の登録、第1号です。

チャールズ・ロバート・ダーウィンの残した進化論「種の起源」では、「最も強いものが生き残るのではない。最も賢いものが残るのではない。唯一、生き残るのは変化するものである。」とあります。

 


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人口2万人の港町プエルト・アヨラ(Puerto Ayora)はガラパゴス諸島の中心部であるサンタ・クルス島(Isla Santa Cruz)の南岸、アカデミー湾に位置するガラパゴス最大の町です。

プエルト・アヨラの桟橋では、ガラパゴスアシカがベンチの上に寝そべって和んでいます。ウミイグアナの姿もあります。

街の中には、至る所に絶滅危惧種がいます。

港の市場には様々な魚が並んでいます。

カッショクペリカン
オオグンカンドリ
ウミイグアナ
などがぞくぞくと集まってきます。

ガラパゴスアシカが毎日のようにやって来るそうです。

市場の人「可愛いよ。慣れて、じゃれたり、家族の一員のようだ。」

ゴミ箱の下にもウミイグアナがいます。

ガラパゴス諸島が無人島だったのは16世紀まで。

今では年間16万人もの観光客が訪れます。

 


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ガラパゴス諸島の空の玄関口は、サンタ・クルス島の北に浮かぶバルトラ島(Isla Baltra)です。

バルトラ島には空港(バルトラ空港)があります。

バルトラ空港から無料シャトルバスに乗っておよそ10分、海の港に着いたら、今度は水上ボート(片道80セント)に乗り換えて、サンタ・クルス島を目指します。

聖なる木と呼ばれるパロサントの樹液の香りが漂っています。

プエルト・アヨラの街の屋台通りは賑やかで、美味しそうな匂いが立ち込めています。

漁期が短く貴重なガラパゴス・ロブスターのバター焼き
豆のスープご飯、揚げバナナ添え

食材は野菜市場(週に2回)に豊富に出回っています。

土曜日の市場は賑わっています。

有機栽培された野菜が並びます。

トマトの原種も売られています。

トマトの原種はダーウィンも記しています。

熟した実の見た目は赤く、現代のトマトより少しだけ縦長です。

皮を剥くと柿みたいな薄いオレンジ色の果肉をしています。

ちゃんとトマトの味がする。

このトマトの原種は現代の一年草のトマトとは違って”木”です。

ガラパゴス固有種の多年草で毎年、実を付けます。

 

桟橋のベンチで昼寝をしていたガラパゴスアシカは、夕方になると海に帰っていきます。

ロベリア島(無人島)がアシカの繁殖地になっています。

ロベリア島には上陸はできないそうです。

沿岸では観光客がシュノーケリングを楽しんでいます。

ネイチャーガイドさん「アシカは昼間はここ(サンタ・クルス島)にいることが多い。夜は海でエサを獲る。港の明かりに誘われて集まってくる魚を目当てに一晩中エサを獲っている。このサンタ・クルス島に来るのは繁殖期の一時期だけ。」

サンタ・クルス島はアシカたちの別荘のような場所なのだそうです。

 


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【クイズ1】
アザラシになくてアシカにあるものとは?
→耳たぶ
アザラシには耳たぶがない。
そのため、アシカは”耳のあるアザラシ”と呼ばれます。

 

 

サンタ・クルス島で観光客が訪れるチャールズ・ダーウィン研究所ではウミイグアナが観察できます。

ウミイグアナは海洋性で泳ぎが得意で、水中に45分間も潜ることができるそうです。

オスの体つきは茶褐色で、メスは黒く、メスの方が一回り小振りです。

海中に潜って海草を食べます。

45万匹のウミイグアナに対して、リクイグアナの数は1万匹ほどしかいないそうです。

 

ガラパゴスゾウガメは島ごとの固有種がいて、昔はゾウガメを見てどこの島に着いたかがわかったそうです。

サンタ・クルス島とサンチャゴ島(Isla Santiago)とハイブリッドの三種類がいました。

草むしりをするように草を食べます。

ガラパゴスゾウガメで最も有名だったビンタ島最後のゾウガメが1971年に再発見された”ロンサム・ジョージ”でした。

ロンサム・ジョージが住んでいた所には彼の妻(エスパニョーラ島のゾウガメ)の姿が。

ちなみに奥さんは2人いたそうです。

ゾウガメは人工孵化で育てられています。

ディエゴと呼ばれるオスの活躍によって、エスパニョーラ島のゾウガメの繁殖が成功しました。

多くの子孫を増やすのに貢献した彼は、今では”スーパーディエゴ”と呼ばれています。

 

街から30分ほど離れたゾウガメの保護区では、触ったり乗ったりしてはいけないのはもちろん、2メートル以内に近づいてはいけない。

ゾウガメは長期間(1年間?)食べなくても生きていけるそうで、かつては船乗り達の生きた鮮肉貯蔵庫として食用に捕まえられて島から運び出され、数を減らしました。

ダーウィンの進化論の象徴であるといわれるダーウィンフィンチは、スズメのように至る所にいる小型の鳥です。

オオガラバゴスフィンチ
コダーウィンフィンチ
サボテンフィンチ

微妙に嘴の形が違いがあり、普通の人がその種類を見分けるのは難しいです。

キツツキフィンチの仲間が子育てをしています。

道具を使って(小枝を嘴にくわえて)木の幹にいるエサ(虫)を獲ります。

口から音を出してフィンチを呼び寄せることができるので、調査をする時などに役立っているそうです。

これは危険を知らせるヒナの鳴き声を真似しているそうです。

 

【クイズ2】
ゾウガメの甲羅の形に似た”ガラパゴ”とは?
→馬の鞍
ゾウガメの甲羅を見たスペイン人が名付けた。
鞍型ゾウガメ

“ガラパゴス諸島”は正式名称ではない → 正式にはコロン諸島(コロンブスに由来、「コロンブスの群島」を意味する)

 

 

船に乗りガラパゴス諸島の動物ツアーに参加。

上陸する時間、人数に制限があるそうです。

オオグンカンドリが船にやって来ました。

バルトラ島の北に浮かぶセイモウル・ノルテ島(Isla Seymour Norte、ノース・セイモア島(North Seymour Island))


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繁殖期のオオグンカンドリのオスは赤い喉袋を風船のように大きく膨らませて見せます。

アオアシカツオドリの踊りはオスがメスの近くでゆっくりと足踏みをした後で翼を広げて求愛のポーズを見せます。

 

サウス・プラサ島(Isla Plaza Sur)はサンタ・クルス島の東側に浮かぶ南北2つのセットの小島の内、南側の島です。


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リクイグアナは黄色

リクイグアナのオスが少ないため、リクイグアナのメスがウミイグアナのオスと交配して、ハイブリッドイグアナ(雑種)が生まれます。

リクイグアナのオスはケンカしてばかり・・・?

交配種のハイブリッドイグアナはウミイグアナ持ち前の鋭いツメでサボテンにも昇ることができるそうです。

イグアナは環境により、気温が高いとメスばかりが生まれ、気温が低いとオスばかりが生まれるそうです。

ハイブリッドイグアナは今のところ一代限りですが、彼ら同士から子孫が生まれた時が「新しい種」の誕生となります。

 

【クイズ3】
ダーウィンが夢中になって研究した生きものとは?
→フジツボ
8年間

フジツボが船底に付着すると水の抵抗が高くなり船の速度を落とす原因になるそうです。
フジツボの種類は細かく分けると1000種類以上もいるそうです。

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コメント

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    現地時間 2015年5月25日(月)の早朝、ガラパゴス諸島西側に位置するイサベラ島の「ウォルフ火山」にて噴火が発生いたしました。
    イサベラ島は、面積 4,588km2 ガラパゴス諸島最大の島で、今回噴火したウォルフ火山は 北部にある標高1,707mの イサベラ島最大の火山です。
    ウォルフ火山は、ガラパゴス諸島へ入る際に多くの方が利用する バルトラ島の空港からおよそ 100km 離れていることから、現在ガラパゴス諸島内での観光に支障は出ておりません。
    なおこの噴火による人的被害は出ておりませんが、イグアナや ゾウガメが多く生息する地域であることから、これら希少性の高い動植物への影響が懸念されています。
    また、噴火の影響による観光時の訪問先等の変更は伝えられておりませんが、今後の噴火状況によっては、観光時の訪問先や、航海ルート等が変更となる場合もあります。
    今後、風向き等によっては火山灰の影響などが生ずることもあるかもしれませんが、現時点では危険情報などは発令されておりません。
    同地域への旅行予定の方は、最新情報に十分ご注意ください。

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    エクアドルの邦人夫婦殺傷事件
    被告に禁錮35年判決
    2013年12月、南米エクアドルのグアヤキルで新婚旅行中の日本人夫妻が銃撃され死傷した事件で、地元の裁判所は、強盗殺人罪に問われたエクアドル人の男に禁錮35年の判決を出した。検察当局によると、判決は2015年12月15日に関係者に伝えられた。命を奪った残虐さなどから、同国の強盗殺人罪の量刑としては最も重い35年が適用された。被告はこの事件の誘拐罪についてもすでに有罪判決を受けており、服役している。この事件は 2013年12月28日の夜に発生した。旅行中だった埼玉県出身の人見哲生さん(当時30)と妻がタクシーでホテルに戻る際、乗り込んできた男たちに連れ去られ、哲生さんが胸を撃たれて死亡した。妻も重傷を負い、現金を奪われた。
    地元メディアによると、エクアドル政府は懸賞金をかけて有力情報を収集。犯人の可能性があるとして地元警察が日本に送った複数の写真の中から、妻が被告を犯人と選んだという。

      • k-co
      • 投稿日 (Posted on):

      “乗り込んできた男たち”ということから複数犯のはずなのに、結局1人しか逮捕されていないってことか?

  1. 2013年 4月 28日

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