小石川後楽園(こいしかわこうらくえん)

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梅香る庭園へ
園内には、38種 約90本の紅梅・白梅の梅林があり、花の見ごろには、辺り一面に馥郁(ふくいく)たる香りが漂い、和やかな趣を感じさせてくれます。ウメの木は「学問に励めば梅の花が咲く」という故事にちなみ、好文木(学問の木)とも呼ばれます。日差しの暖かくなるこの時期に、一足早い春の到来を告げる梅の花を楽しみたいですね。
日程:2015年2月7日(土)〜3月1日(日)
時間:9:00~17:00(最終入園は16:30)
※2/11(水・祝)~2/22(日)の期間中は、東門(JR総武線水道橋駅西口下車徒歩5分)も開門されます。

 

小石川後楽園には、園の南側に水戸初代藩主・頼房(よりふさ)公の時代に造営を行い、西行(さいぎょう)の木像を安置した西行堂の遺構があります。この西行堂に安置されていた西行木像は関東大震災の際に消失しましたが、享和二年(1802)の『水府候後楽園記』によると、「この像(西行木像)折々奇異の事共ありて、そのまま庵室に置るへきにあらすとて、御国許常陸にて新たに西行堂とて一宇御造立ありて、右の本躯を崇め納め」との記載があります。現在、水戸の徳川ミュージアムが所蔵している現存する西行木像が、この常陸の国に移された木像であるかもしれません。
また、西行堂遺構のそばには「駐歩泉(ちゅうほせん)」の碑が建立されています。この石碑は、堂前に流れる清く澄んだ小川の景観に魅了された九代藩主斉昭(なりあき)公が、西行の和歌「道のべにしみづながるる柳かげしばしとてこそ立ち止まりつれ」を心に抱き、歌意から「駐」「歩」「泉」の3文字を自ら筆をとって建立したものです。さらに、西行堂遺構の北側には斉昭公の夫人が書したこの和歌の歌碑もあります。歌碑の裏面には、舛添要一東京都知事が著書の中でも触れている『言志四緑』の筆者で名高い佐藤一斎による駐歩泉碑建立の経緯が刻まれています。
これら西行堂の遺構や、駐歩泉碑などにちなみ、「第五回西行祭」が開催されます。歌人・西行の歌にちなみ『桜』を題として短歌を募集し、入選作・入選者には、賞状と記念品が贈呈されます。桜の花を愛でた西行や和歌を詠じた往時の藩主や人々に思いはせながら、ふるって応募したいですね。(募集期間:2014年12月10日(水)~2015年2月10日(火))

 

~桜の見ごろに合わせ開園時間が延長されます~
黄門様こと徳川光圀公ゆかりの小石川後楽園のしだれ桜は、ソメイヨシノより1週間程早く薄紅色の一重の花を咲かせます。園内には計5本ありますが、入口正面のしだれ桜が特に見事で、当庭園を代表する名木といわれます。さらに、このしだれ桜や大泉水を囲むように咲くソメイヨシノが、庭園を春色に染め上げる様子はため息が出るほどに圧巻です。そんな美しい桜の花が見ごろとなる時期に、開園時間が1時間延長され、18時までの開園となります。ぜひこの機会に、歴史ある庭園の春の風情を楽しみたいですね。

☆「春の開園時間延長」実施日:
2015年3月21日(土・祝)~4月5日(日) 9時~18時(※最終入園は17時30分)

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コメント

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    花菖蒲を楽しむ

    侍(サムライ, samurai)が愛した花、人々を魅了し続けてきたのが ハナショウブです。その観賞起源は約800年前に遡り、江戸時代に入ると様々な品種改良が行われ、武士階級から江戸の庶民にまで栽培ブームが巻き起こり、そして数々の名花が誕生しました。

    小石川後楽園では、ハナショウブの見ごろに合わせ、「花菖蒲を楽しむ」が開催されます。
    東京のオアシスで、優美なハナショウブに彩られた新緑の美しい田園風景をお楽しみください。

    開催期間: 2015年6月6日(土)~21日(日) 9時~17時(最終入園は 16時30分)

    • k-co
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    日用品はもちろんですが、秋の果物が大好きなので、柿や梨をお得に買いたいです。ビタミンCを摂って冬に備えましょう!

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    都心にありながら鬱蒼とした深山の景を有し、480本ものモミジが彩る紅葉で定評のある庭園です。
    特に、琵琶湖を表現した「大泉水」の周辺や京都嵐山にちなんだ「渡月橋」、「大堰川(おおいがわ)」の周辺などが紅葉スポットとして人気です。
    この紅葉をさらにお楽しみいただけるように、11月21日(土)~12月6日(日)まで「深山紅葉を楽しむ」を開催します。
    錦繍に染まる庭園へ、ぜひ足をお運びください。

      • k-co
      • 投稿日 (Posted on):

      深山紅葉を楽しむ
      遠出しなくても、東京都心で楽しめる紅葉の景!
      紅葉とあわせて、伝統芸能「江戸糸あやつり人形」や「江戸太神楽」等もお楽しみいただけます。
      開催期間: 2105年11月21日(土)~ 12月6日(日) 9:00~17:00(最終入園は 16:30)

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    小石川後楽園では、一つ松、陽石積、内庭の3ヶ所で北部式の雪吊りをご覧いただけます。また、園内各所で、コモ巻き、霜除けの化粧ワラボッチが施され、冬の景観を一層引き立たせています。

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    一つ松、陽石積、内庭の 3ヶ所で北部式の雪吊りをご覧いただけます。また、園内各所で、コモ巻き、霜除けの化粧ワラボッチが施され、冬の景観を一層引き立たせています。

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    梅林で、合わせて10数本のロウバイとソシンロウバイがお楽しみいただけます。1月上旬、小さな黄色い花と、清々しい芳香が梅林を包み込みこみます。春の到来を予感させてくれるロウバイを、ぜひお楽しみください。

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    第六回 西行祭
    短歌の募集
    小石川後楽園には、水戸藩祖・頼房公の時代に西行の木像を安置した西行堂の遺構があります。西行は花をめでた歌人として世に広く知られ、山家集に収められた「願わくは花のもとにて春死なむそのきさらぎの望月の頃」は特に有名です。
    歌人・西行の歌にちなみ『桜』を題として短歌を募集します。
    入選作・入選者は、ホームページと園内掲示により公開し、賞状と記念品をお送りします。
    募集期間: 平成27年12月1日(火)~平成28年1月31日(日)

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    「梅香る庭園へ」
    小石川後楽園では、ウメの花の見ごろに合わせ、「大江戸玉すだれ」や「狂言」など、古くから続く日本の伝統芸能の公演や、箏(こと)と尺八の演奏会、「梅めぐり」ツアーなど、盛り沢山な内容で皆様のご来園をお待ちしています。
    日差しの暖かくなるこの時期に、一足早い春の到来を告げる梅の花をお楽しみください。

    開催期間: 2016年2月11日(木・祝)~3月6日(日)  9時~17時(最終入園は16時30分)
    ※各催しの開催日時はこちらをご覧ください。http://www.tokyo-park.or.jp/event/2015/12/post-694.html
    ※2月11日(木・祝)~21日(日)は、 東門(JR水道橋駅西口下車徒歩5分)も開門されます。

      • k-co
      • 投稿日 (Posted on):

      庭園奥の梅林に36品種、約90本のウメがあります。現在「早咲き」である大盃(おおさかずき)や冬至(とうじ)、光圀梅(みつくにばい)などの品種はもうすでに咲き始めています。「中咲き」や「遅咲き」の品種についても蕾が膨らみ、花が開く準備をしているので、2月中旬頃には梅林が華やぐことでしょう。
      2月11日(木・祝)~3月6日(日)まで「梅香る庭園へ」を開催します。

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