お花見クルーズ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
sakura_1

日本人の心に染みる春の花の代表格ともいえるサクラ。八代将軍徳川吉宗が隅田川沿いにソメイヨシノを植樹するなど、江戸時代には桜のお花見が庶民に定着していったのだという。
ビートたけしさん「染井吉野は(派手過ぎる)接ぎ木したクローン(人工の桜)だしね。本来、桜といえば、山奥にひっそりと咲く、知る人ぞ知る、そういう(静謐なところに魅力のある)花だった。『Dolls』(ドールズ)を撮った時は助監督が桜前線を調べながら天候にも翻弄されて大変だった。」
京都造形芸術大学芸術学部教授の浅田彰さん「飛鳥時代から奈良時代に桜が広まっていったようだ。それまで(日本人にとって春の訪れを愛でる)花といえば梅や桃が主流だった。その後、古今和歌集(平安時代前期の勅撰和歌集)で紀友則が『ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心(しづごころ)なく 花の散るらむ』と詠んだように、平安時代には、風にはらはらと舞い散る桜の花の儚い美しさが、日本人の心を掴んでいったのでしょう。」
【2014/03/01 情報7daysニュースキャスター(TBS)】

現代の日本で、一般に花と言えばサクラを言いますが、サクラの品種は数百種に及び、大きく二つに分けることができます。一つは、山野に自生している野生種ともう一つは品種の改良をして作った園芸種です。野生種は海外にも広く分布していますが、一般に東アジアに多く、○○ザクラと言われるのが野生種です。ソメイヨシノ、フゲンソウといったように名前にサクラが付かないものは園芸種であるのものが多いようです。
サクラの代表的な園芸種がソメイヨシノで、オオシマザクラとエドヒガンザクラの交配によって誕生したもの。開花時期が3月からなの春のサクラの開花前線となって北上しますが、1月に咲く沖縄のヒカンザクラや、5月から6月に北海道で咲くエゾヤマザクラのように野生種は、開花時期が異なります。また野生種は種類によっては9月を除けば、ほぼ一年中どこかで咲いています。
ソメイヨシノは、江戸末期に現在の東京の巣鴨にあった染井村で植木屋、伊藤伊兵衛政武が売り出し、明治になって全国広がったといわれます。野生種に比べて花付きが多く、葉を開く前に花が木全体をおおいつくすほどに咲くといった特徴があり、他のサクラよりも花付きが格段に多いです。また花の咲いている期間が短命なのも、多くの人をこのサクラに引きつけた理由でもあります。

桜前線が北上して各地から開花宣言が聞こえてきました。心まで華やぐ桜のシーズンになりましたね。いつもは足早に通り過ぎる通勤途中でもこの時期に限っては桜の木の下を通る時はなんだかちょっとワクワクした気持ちがしてくるものです。桜の花は蕾がほころんだら一気に満開になります。そんな桜前線とつぼみの様子からはしばらく目が離せませんね。

お天気が良ければ、桜の開花を探しに、お散歩へ。JR上野駅の公園口を出たら、桜のトンネルでおなじみの「上野恩賜公園」に向かいます。ソメイヨシノは開花前だったけど、早咲きのオオカンザクラは満開でした。やや小ぶりの花びらが可憐で、濃いピンクと青空のコントラストがきれいです。京成本線側の公園入口では、こぼれ落ちるように咲くシダレザクラが見事です。ウキウキと足どりも軽く、次の目的地「隅田公園」まで約30分ほど歩きます。隅田公園のソメイヨシノは、ぷっくぷくに芽吹いていて今にも弾けそうです。それから浅草(二天門)発着場から水上バスに乗船して、船上からお花見ポイントの下見をすることに。浅草から乗ると吾妻橋から続く隅田川の千本桜を、船上からしっかり堪能できるからいいですね。いくつもの橋をくぐって中央大橋の付近へ向かいます。月島周辺のウォーターフロントはマンハッタンを思わせる超高層マンション群が立ち並んでいます。川沿いの桜並木とマンハッタンのコラボが今から楽しみです。桜の開花が待ち遠しいですね。

1 2

関連記事

コメント

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    月島・佃島で江戸と昭和をタイムスリップの巻

    今日は友人と月島・佃島をお散歩してきました。
    月島といえばもんじゃ焼き!
    月島駅 7番出口を出たら、もんじゃ焼き屋さんが連なる「もんじゃストリート」です。
    「どこに入る~?」とウロウロしていると、あちこちからソースの焦げるいい香り。
    迷いに迷った末、昭和30年創業の老舗に入ることにしました。

    まずはビールで乾杯して、ミックスもんじゃと明太子もちチーズもんじゃを注文。
    具を刻みながら炒めて、土手をつくって、生地を流し込んで・・。
    食べるまでの工程が楽しいのよね。
    出汁がしっかりきいていて、桜えびの風味もあって
    「もんじゃってこんなにおいしかったっけ!?」と、うれしい再発見でした♪

    おなかがいっぱいになったら、お散歩で腹ごなし。
    住吉神社を目指して佃島へ向かいます。
    レトロな駄菓子屋さんの店先にはよしずが掛けられ、「ラムネ」の文字が。
    このあたりは昭和のおもかげをとどめた建物が残っていて、まるで映画のセットみたい。
    さらに歩みを進めると、赤い欄干の佃小橋が見えてきます。
    江戸の風情たっぷりの船溜まりと、目の前にそびえるタワーマンションの対比が独特だなぁ。

    隅田川の突き当りを右に折れると、目的地の住吉神社に到着。
    鳥居の上にある額は珍しい陶製で、「住吉神社」の文字は有栖川宮幟仁親王が書いたものだそう。
    ここは小さな神社だけど、水盤舎の彫刻がすばらしいのです!
    小舟をこぐ漁師の姿や、漁村のくらしの様子、躍動感のある獅子などが細かく彫られています。
    水盤舎の奥には、二宮金次郎の像もいましたよ。

    住吉神社を後にして、老舗の佃煮屋さんをのぞいたりしながら隅田川へ。
    佃大橋を渡り隅田川テラスを歩けば、あっという間に明石町・聖路加ガーデン前発着場です。
    お散歩のフィナーレは、ここから両国まで水上バスクルージング♪
    水面にキラキラ光る日ざしと、橋とともに見えるスカイツリーが絵になるね。

    船上からの景色を満喫しながら、「日が落ちるのが早くなってきたね~」と友人。
    季節の移ろいを実感して、心もおなかも満たされた一日になりました♪

  1. この記事へのトラックバックはありません。

*

人気記事ランキング-TOP50

Twitter

  • SEOブログパーツ
ページ上部へ戻る