神代植物公園のバラフェスタ 2014年春

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古代からバラは貴族階級に“高尚な花”として親しまれてきました。古代ローマでは皇帝ネロがバラの冠をかぶったり、噴水にバラの香水を使ったことは有名な逸話です。また、中世フランスでも、王族・貴族たちは好んでバラを身にまとい、その様子が肖像画として多く残されています。

上野の国立西洋美術館に収蔵されているゴッホの「ばら」という油彩画は、淡い色の重なりで構成され、決して主張しない、空気に溶け込むような柔らかいタッチで描かれた作品。野生の緑が活き活きとした生命力を感じさせ、なんとも心惹かれます。ゴッホが1889年にサン=レミの精神療養院に移ったころに療養院の庭の様子を描いたものであるのだそうで、その頃の繊細な気持ちが表れた作品なのかもしれません。

「もの言わぬ花」ともいわれますが、実際には、花は見る者に語りかけてくるものでもあります。神代植物公園でバラを見ながら感慨にふける…今年はそんな初夏の一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

【緑と水の市民カレッジ情報】
カレッジ講座〈26前期〉No.37 神代植物公園バラコレクション-春のバラ園散策-
バラの名園として名高い神代植物公園では整形式に区分けされたバラ園にて、ミスターローズと呼ばれた鈴木省三(すずきせいぞう)氏によって作出されたバラも数多く植栽されています。原種バラや鈴木省三氏作出のバラを中心に神代コレクションのバラを満喫します。
☆開講日:2014年5月8日(木)13時~15時
☆申込締切:講座日の1週間前まで(定員になり次第締切)

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