向島百花園の虫ききの会と月見の会

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tsukimi

良縁を招く猫!?浅草で縁結び行脚

「最近いい出会いがないよ~!」と嘆く、友人。押しても引いてもダメなら神頼み!ということで、浅草で縁結び祈願をしてきました。

明石町・聖路加ガーデン前発着場から乗船して、浅草(二天門)発着場で下船。ここから隅田公園を抜けて、約10分で「今戸神社」に到着です。境内に入って目に飛び込んできたのは、御神木を囲む鈴なりの絵馬!「縁」と「円」をかけたまんまるの形に、ペアの招き猫が描かれています。右手をあげる招き猫は、「人とのご縁を授ける」と言われているんだって。なでると願いが叶うという「石のなで猫」もあって、念入りにナデナデしておきました。本殿の中央には、2体の招き猫がデデーンと鎮座。私の腰の高さまでありそうなビッグサイズで、なんとも愛嬌のある優しいお顔です。「かわいいね~♪」とニコニコする友人の笑顔に、福が来ること間違いなしだね!

さて、今戸神社を後にして来た道を戻ると、2分ほどで「待乳山聖天」に到着です。気温30度超えの猛暑日だったけど、木立に囲まれた境内は涼やか~。うっそうと茂る緑の中で、心がスーッと落ち着くのがわかります。「待乳山」というだけあって、本殿があるのは小高い丘の上。階段を一歩一歩上るたびに、パワーが充電されていく気がするんです。境内のいたるところに大根と巾着のモチーフがあって、大根は夫婦和合や良縁成就、巾着は商売繁盛を表しているのだとか。

一日で2つの神社にお参りできて、水上バスにも乗って、私も友人も大満足。「今度来るときは未来の彼と一緒よ!」と、気合い十分の友人なのでした。

 

≪江戸の粋 草庭に咲き誇る町人文化≫

文化元年(1804年)頃、佐原鞠塢(さはらきくう)という人物により開かれ、今年で創設210周年を迎える向島百花園。元商人で一庶民であった鞠塢が、当時の一流の文人たちとの交流によって造り上げた花園は、広く江戸期の町民に愛され、現在も都民の憩いの園として親しまれています。当催しを通してその足跡に触れ、今日の向島百花園を「見て」、「知って」、「体験して」楽しみましょう。こちらのイベントでは、『隅田川焼』講演会と展示会、ガイドボランティアによる特別庭園ガイド、秋の楽焼体験(楽焼の絵付け体験)などの催しが行われます。
ちなみに隅田川焼とは、創設者佐原鞠塢が隅田川周辺の土を使って楽焼を始め、隅(角)田川焼と名付けたことから始まりました。以後5代にわたり継承されましたが、1945年の東京大空襲で窯が焼失し、その後は途絶えてしまいました。現在の楽焼体験はその歴史や文化を伝えるために、当時の形式の一部を再現して行われているそうです。

☆開催期間:2014年10月25日(土)~11月9日(日) 9時~17時(最終入園は16時30分)

江戸の後期、文化・文政期に創設されてから今年で210年。記念事業として、百花園が発祥「隅田川焼」に焦点をあて、展示会や講演会などが開催されます。ところで・・・隅田川焼、ご存知ですか?江戸の名所の一つ「隅田川」。一見の価値ありと古歌などを通じて往時より全国に知れ渡っていました。その隅田川からは良質の陶土が得られ、周辺では窯業が盛んに営まれていました。その隅田川のほとり、向島の百花園で焼いていたものを「隅田川焼」と呼んでいます。初代園主と共に園を盛り立てた文化人、酒井抱一が考案し園内に東竃(あずまかまど)を制作、お客様への陶芸体験の品として、また土産物として提供するなどして、園の売りとしていました。記念講演会では、こうした文化人との交流によって営まれた百花園と隅田川焼について、現代に遺る作品と共に紹介がされています。焼き物に興味を持っていただいた方には、陶芸体験をお勧めします。この記念事業では、実際に素焼きした器に絵付けを体験いただける「楽焼体験」も開催されますので、展示品などをご覧いただいて創作意欲が沸いてきた方は、是非、オリジナル作品の作成にもチャレンジしてみてくださいね!

 

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コメント

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    伝統行事「虫ききの会」

    向島百花園では、江戸時代から続く伝統行事「虫ききの会」が開催されます。
    虫の音を聞きながら秋の訪れを感じ、その風情をお楽しみください。
    開催期間: 2015年8月27日(木)~30日(日) 9時~21時(最終入園は20時30分)

      • k-co
      • 投稿日 (Posted on):

      暑い日が続いていますが、暦の上では秋を迎えています。
      向島百花園では、例年8月の終わりに江戸時代から続く伝統行事「虫ききの会」を開催しています。
      歴史のある庭園で、虫の音を聞きながら秋の訪れを感じていただけるイベントです。
      園内各所に設置された絵行灯に火を灯した幻想的な庭園の風景は、普段では見ることができないこのイベントの魅力です。
      当日は、「放虫式」「虫の展示」「お茶会」など様々な催しが行われます。
      日常の喧騒から離れ、タイムスリップした気持ちでイベントをお楽しみください。
      着物や浴衣でお越しいただくのもおすすめです!

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    向島百花園では、ハギの見ごろの時期に合わせて、萩まつり が開催されます。
    当園の名物にもなっている「萩のトンネル」をはじめ、深まる秋にうつろいゆく園内の草花や風景をじっくりお楽しみください。

    開催期間: 2015年9月19日(土)~10月4日(日) 9時~17時(最終入園は16時30分)

      • k-co
      • 投稿日 (Posted on):

      名物「萩のトンネル」は、全長およそ 30メートル。みずみずしい緑と紅紫や白色の花に包まれて歩きましょう!
      期間中は、勝新派社中(かつしんはしゃちゅう)による「新内流し」や、草笛教室などの催しも開かれます。
      水上バスの墨田区吾妻橋発着場から、のんびりとお出かけください。

      ※ 新内流し(しんないながし): 9月19日(土)11:30~ 14:30~(各回30分程度)
      ※ 草笛教室: 9月20日(日), 27日(日) 13:00~15:00

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    向島百花園では、江戸時代から続く伝統行事 月見の会 が開催されます。
    「月見の会」では深まりゆく秋の夜に月を観賞しながら、その風情をお楽しみください。
    開催期間中は開園時間が21時まで延長され、行灯(あんどん)やぼんぼりに照らされた幻想的な夜の庭園をご覧いただけます。

    開催期間: 2015年9月26日(土)~ 28日(月) 9時~21時(最終入園は20時30分)

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    秋の楽焼体験
    現存する資料をもとに、かつて園内で行われていた隅田川焼の当時の形姿を再現した窯を使用し、皆様に描いていただいた作品を焼成します。
    楽焼体験を通して当園の歴史や風情をお楽しみください。
    開催期間: 2015年10月10日(土)~ 12日(月・祝) 10:00~15:00

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

    菊が彩る江戸花屋敷
    江戸時代は園芸文化が大きく発展した時代で、菊も様々な品種が誕生し、全国で様々な系統が発展しました。
    今日では伝統的な園芸品種として「古典菊」と呼ばれています。
    向島百花園では、菊の開花時期に合わせ、古典菊の展示と菊にまつわる催しを開催します。
    往時から現代に続く園芸文化である「菊」の優美な姿を、ぜひお楽しみください。
    開催期間: 2015年11月1日(日)~ 15日(日)

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