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ボゴリア湖に飛来するピンク色のフラミンゴの大群(ケニア)
【2013年7月17日放送「テレビ未来遺産 奇跡の絶景ミステリー 地球46億年!大自然の神秘はこう創られた」(TBS)】
≪絶景誕生の謎を解き明かす≫
地球はたくさんの奇跡に溢れた星です。
その最大の奇跡は生き物にとって欠かせない水の存在です。
地球は太陽系の惑星の中で唯一、水が液体でいられる場所です。
なぜ地球にだけ、水が液体で存在しているのでしょうか?
水が生まれた最大の理由は太陽との距離です。(NASA/GSFC/SDO)
地球は太陽系で水星、金星に次いで3番目に太陽に近い惑星です。
もし地球が一つ手前の金星の位置にあったとしたら、太陽のエネルギーを強く受け、平均温度は摂氏460度にもなってしまいます。
また、地球よりも一つ遠い火星の位置にあった場合、太陽の光が届きにくいため、平均温度は氷点下、摂氏マイナス120度と極寒の地になってしまうのです。(NASA/JPL-Caltech/Cormell University)
それらに対して、地球の平均温度はおよそ摂氏15度です。
地球と太陽がこのような絶妙な距離にあるからこそ、水が液体の状態で存在することができ、私たち生命も誕生したのです。
地球に生命が誕生してから38億年、今地球上には200万種類以上の生命が満ちあふれています。
≪生物が創り出す神秘の絶景≫
時に生物たちもこの世のものとは思えない絶景を創り出すことがあります。
アフリカ・ケニアのボゴリア湖には、ある生物の大群が織りなす絶景があります。(BBC Earth Flight(アースフライト))
一体何の生物なのでしょうか?その正体はピンク色のフラミンゴの大群です。
100万羽以上ものフラミンゴが飛来して湖面を埋め尽くしています。
うねるように動くピンクの絨毯。(WOWOW 20130824 start「アフリカ遙かなる大地」)
その様子は風に舞い散るサクラの花びらのようにも見えます。
なぜこの場所にこんなにたくさんのフラミンゴが群れを成して集まってくるのでしょうか?
その秘密は温泉です。
火山活動によって造成されたこのボゴリア湖には温泉が湧き出していて、フラミンゴたちは羽を清潔に保つために、温泉で羽を洗って寄生虫などを落としているのだそうです。噴水のように吹き上げている間欠泉をシャワーのように浴びて毛繕いをしています。
さらに、温泉の周辺は彼らがエサとしているバクテリアが豊富に生育する好環境となっているため、フラミンゴにとってまさに恵みの湖なのです。
地球の営みとフラミンゴの大群が創り出した奇跡の絶景です。
アクセス:ケニア共和国(Kenya)
ボゴリア湖(Lake Bogoria)
※ボゴリア湖は世界遺産:Kenya Lake System in the Great Rift Valley に含まれています。
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