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シチリア島
2013年1月26日放送「世界ふしぎ発見!」(第1260回)は、「世界を変えた!! シチリア島の美味しい秘密」(ミステリーハンター:坂本三佳さん)でした。
アカデミー賞を受賞した「ニュー・シネマ・パラダイス」は、シチリアを舞台にした映画です。
映画館の建物はありませんが、ロケ地の広場は当時そのままです。
生徒役でエキストラ出演した方々が大勢います。
映画の博物館には撮影で実際に使われた品々が展示されています。
主役サルヴァトーレ・トトの少年時代役を演じたのはサルヴァトーレ・カシオさん(奇しくも”サルヴァトーレ”は本名でもあったそうです)はレストラン「ラスカー・デ・サポリ」を営んでいます。
海鮮のシチリア風トマト煮込み「アクア・パッツア」(魚の水煮)がご自慢の一品です。
シチリアの人々は土地との結びつきが強く、地元に対する情が深いといわれます。
地中海の中心地でもありシチリアは海上貿易の要所であり、長年あらゆる民族による支配が行われてきました。
為政者によってもたらされたそれぞれの文化は、歴史の中で混ざり合うことになったのだそうです。
たとえば、サンタ・マリア・デル・モンテの階段に敷かれたタイルは、アラブから伝わってきた文化です。
オリーブオイルはギリシャから伝わり、パスタはアラブから伝わった文化によって進化を遂げました。
ヨーロッパ最大の活火山エトナ山を望むカターニアはシチリア島東部に位置し、イタリアの首都ローマから飛行機で1時間20分ほどです。
中心街の街並みは、溶岩(黒色に見える)と石灰岩(白白に見える)によって築かれた建物が並んでいます。
“死者の日”は、クリスマスと日本のお盆を合わせたような風習です。
“死者の市場”には、お菓子や玩具が数多く並んでいます。
“死者の日”は、子どもたちにとって、一年間、いい子にしているとご褒美がもらえる日であり、ご先祖様(亡くなった家族)からのプレゼントがもらえる日でもあります。
“死者の日”の前日の家庭の様子を見せてもらうため、大家族のクトルフォーさん一家を取材。
皆で一緒に過ごせるようにと、昨年亡くなったご主人(おじいちゃん)が、15年間もかけて大きな家を建てたそうです。
また家族みんなで一緒に働けるようにとレストラン”ラ・クエルチャ・デル・ドゥーガ”を開きました。
週末のみオープンするこのレストランは、平日は家族の憩いの場になっています。
“死者の日”当日も家族みんなが集まってきます。
子どもたち(孫)には、亡くなったおじいちゃんからのプレゼントが贈られます。
シチリア島の”死者の日”の風習は1000年以上の歴史があり、クリスマスよりも古いそうです。
テーブルの上には、30人分のおじいちゃんが生前に好きだった料理が並びます。
イワシのシチリア風フライ(3キロ)
マグロのトマトソースのパスタ(4.5キロ)
彩り豊かな新鮮野菜をトマトソースで煮込んだカポナータは、ヘルシーで味わい深い南イタリアの家庭料理です。
お孫さんのエリーザちゃんから故人を偲ぶ、おじいちゃんへの感謝の気持ちを綴った手紙が読みあげられました。
夫人「彼が居ないのは辛いけど、天国から見守っていてくれる」
集まった家族でホームビデオを見ながら、故人と過ごした思い出を振り返ります。
家族みんなが集い共通の故人(ご先祖様)を偲ぶことで、一体感が生まれると同時に自分自身のアイデンティティも再認識され、家族としての絆は更に深められていくのだと思います。
【クイズ1】
死者の日に、お菓子にして食べる体の部分とは?
→死者の骨
骨の白さを表す部分と堅さを表す部分がくっついたお菓子です。
食べる行為が相手への好意を表すと共に、それを食べることで体に取り入れ、一体となる。
世界遺産にも登録されている美しい街シラクーサには輝かしい歴史があり、かつてはアテネをしのぐ人口40万人ともいわれた大都市だったそうです。
また名作の舞台でもあり、太宰治の「走れメロス」が目指したのが、シラクーサなのです。
またアルキメデスは「アルキメデスの原理」を発見した時、この街中を裸のまま走り回って喜んだそうです。
ギリシャからはオリーブが伝わりました。
火山灰質の土地は豊かな土壌です。
スカンマッカ家のオリーブ農園では電動式の熊手を使って、高所の枝からもオリーブの実を傷めることなく収穫が行われていました。
フロントイオ・スカリア搾油所では蛇口からできたてのオリーブオイルが流れてきます。
スカンマッカ家のオリーブ農園ではアグリ・ツーリズモを取り入れていて、オリーブ農園により身近に親しめるようになっています。
ワインの製造法もギリシャ人が伝えました。
シチリアを支配した民族がこの地に様々な料理をもたらしたのです。
【クイズ2】
エトナ山の火山灰によってオレンジにもたらした変化は?
→果実が赤くなった
ブラッドオレンジが採れるのは火山灰の豊かな土壌がもたらすアントシアニンによる作用なのだそうです。
シチリア島南部のチョコレートで有名な街モディカ(modica)は人口5万5000人の街で、こちらも世界遺産に登録されています。
スペインから伝えられた製法は、カカオ豆からアステカの古いレシピに沿って作られます。
120年続く老舗店のボナユートにも伝統の製法が残っていて、特徴はチョコレートを低温で製造していることだそうです。
砂糖を45度以下のチョコレートに入れて混ぜ合わせるため、固まった時に砂糖の粒がそのまま残った状態になっています。
口に含むと噛んだ時にシャリシャリした食感がします。
モディカのチョコレートは夏でも溶けにくいのだそうです。
嗜好品(甘いお菓子)としてではなく、健康に良い食べものとして根付いたといわれ、昔ながらの製法が今も受け継がれています。
お店に立ち寄った80歳になる元チョコレート職人の方が、とても元気な様子で「チョコレートは俺のガソリンなんだ」
南米産の唐辛子が入ったモディカチョコレートを試食した黒柳徹子さんは「朝食べたら(後味が辛くて)すごく目が覚めそう」
パレルモはシチリア島北西部にある港町で、バッラロ市場には世界中の食材が集まっています。
乾燥パスタはアラブから伝わったもので、粉パスタのクスクスも由来は同じで、始めは旅に携行する保存食だったそうです。
ガッロ社のパスタ工場では、機械によって型枠から押し出されたパスタが等間隔で切断されていき、カタツムリ型のムマーケ・リガーテやスクリュー型のエリケなどが製造されています。
パスタの種類は今や2000種ともいわれます。
レストラン「ドンナ・フランカ・フローリア」
ナスとトマトソースのパスタ「アッラノルマ」は世界中からもたらされた食文化が凝縮された料理です。
オリーブオイル(ギリシャ)
トマト(中南米→スペイン)
ナス(アラブ)
シチリアの食と文化にはヨーロッパの歴史が詰まっている、といっても過言ではありません。
【クイズ3】
「物事の本質が見えていない」と言うときにたとえに使う食材は?
→生ハム(プロシュート)
目を塞ぐと向こう側が透けて見えそうでいて見えない
コメント
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パスタの種類で、蝶のような形をしているものを特に何というでしょう?
正解は「ファルファッレ」です。
ショートパスタにもさまざまな種類があります。代表的なものでも貝殻の形をした「コンキリエ」、ペン先の形の「ペンネ」、耳たぶの形をした「オレキエッテ」などがあります。
ファルファーレ(英,伊: Farfalle)とはパスタの一種である。一般的には”蝶ネクタイパスタ” と知られており、その名前はイタリア語のfarfalla (butterfly)からきている。Farfalleの 最後の”e”はイタリア語の女性複数形であり、英語では”butterflies”の意味である。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%AC)
最近、女性友達の間で流行っているチョコレートがあります。「BROOKSIDE ダークチョコレート」シリーズ。ビターなチョコレートの中に、ベリー味やマンゴー味のグミが入っており、甘酸っぱいハーモニーを楽しめるチョコレート菓子です。海外のチョコレートは甘すぎるイメージですが、これは日本人に合うと思います。ただ、難点があります。1度食べ始めたら手が止まらない (>_<) っつ だから「悪魔のチョコレート」「デブデブの実」と称されるはめに...(^_^;) どうぞ、一度はおためしあれ♪
チョコレートが偏頭痛に悪いと聞いて絶望している