グルジアの呼称が「ジョージア」に変更されました

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Japanese government has changed the designation of “рузия (Gruziya)” to “Georgia”.

日本政府は、「グルジア」の呼称を「ジョージア」に変更しました。(2015年の通常国会に在外公館名称を変更するための法改正案が提出され、衆参両院の全会一致で可決・成立し、4月22日に官報で改正法が公布・施行。)
日本の外務省は4月22日付で、西アジアのコーカサス地方に位置する “グルジア” の呼称を “ジョージア” に変更しました。国名および日本国大使館の名称変更に関する改正法の施行に基づくもので、2014年10月に安倍晋三首相が、同国大統領との会談において、要望に応じる姿勢を表明していた。外務省によれば、政府が外国の呼称を変更する際には、相手国からの「強い要望」などが必要で、今回の変更は非常に珍しいケースとなります。同国は旧ソビエト連邦構成国の1つであり、外務省欧州局中央アジア・コーカサス室によれば、日本政府に対して2008年頃から、ロシア語表記に基づく呼称の「グルジア」を、国際社会で大勢を占め、英語表記に基づく呼称「ジョージア」に変更するよう要請していたという。背景には、同年に勃発した南オセチア紛争などによる、対露関係のさらなる悪化があったと見られています。要請を受けた日本政府は、国際社会における使用状況などを勘案し、呼称をジョージアに変更することが「政策上適切」と判断したという。外務省欧州局中央アジア・コーカサス室によれば、現在も「グルジア」を正式な呼称として使用している国は、旧ソ連構成国を中心とした一部の国々に限られているという。なお、米国のジョージア州などとの混同に対する懸念は「文脈で容易に判別できるので、ない」としている。

東をカスピ海、西を黒海に挟まれたコーカサス地方に位置するジョージアという国は、カスピ海ヨーグルトの発祥の地(家森幸男博士がこの国から持ち帰ってきた)としても、個人的には非常に馴染みが深い国なんですよね。でもなんだか、グルジアという呼び方の方がしっくりくるような気がする・・・。Google Maps で “Georgia” を検索すると、確かに一発で、ジョージアがヒットしますね。国際的にジョージアで普通に通じるんだな〜 (^_^;)

位置的にはどう見ても圧倒的にロシアのすぐ近くの国だし、文化的にもたぶんロシア風なのに、グルジアというロシア語由来の呼び方をしている国々の方が少数派だったなんて、何か意外というか、不思議な感じがします。何となく米ソ冷戦チックな雰囲気が漂いますが・・・。
でも、日本人にとってはカタカナで書くとかなりインパクトが大きい変化に感じるんですが、アルファベット表記では “Gruziya” が “Georgia” に変わるだけなので・・・、何か間違い探しみたいな・・・、インパクトが薄いわけです。つまり、外国の人にとっては、べつにそんなに大きな違い(変更)とは思われないんでしょうね。

外国の国名の呼称変更として類似するケースとしては、2006年頃に駐日オーストリア大使館商務部が、オーストラリアとの混同を防ぐため、同国名の日本語表記を「オーストリー」に変更すると発表した例があり、しかしこの時は、「あくまでも商務部が単独で要望したもので、政府からの正式な要望ではない」として外務省では対応せず、結果的に「オーストリー」の呼称も定着には至ってはいないという経緯があります。

コメント

    • k-co
    • 投稿日 (Posted on):

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