カザフスタンに残る白亜の大地

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chouzame

2012年11月24日放送「世界ふしぎ発見!」は、「太古の海は生きていた! カザフスタン 白きロストワールドの秘密」(ミステリーハンター:白石みきさん)でした。

 

2億年前、大陸が分裂する前、陸地が一続きだった時に、ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸の間(ユーラシア大陸の中央部)に存在した遠浅の巨大な海、それがテチス海と呼ばれる太古の海です。

現在のカザフスタンは太古のテチス海の海の底だった場所にあたります。

 

卵の形をした公文書館など近代的な建物が目に付くアスタナは、旧ソ連崩壊後、15年前に建設が始まった新しい首都です。

豊かな天然資源に恵まれた国カザフスタンらしい首都なのです。

アスタナの街の中心に建つバイテレクタワーの展望台には、ヌルスルタンナザル初代大統領の右手の手形を模した黄金のオブジェが在ります。

政府の展示施設内には、2030年に人口150万人都市を目指すアスタナ都市計画を表した大きなジオラマがあります。

グランドデザインを手がけたのはなんと日本人建築家、黒川紀章氏の手によるものです。

アトラクションのある巨大ショッピングモール、マイナス40度に冷え込むこともあるアスタナでオールシーズン使用可、室温30度の人工トロピカルビーチなどの施設があります。

 

カスピ海は、日本国土と同じ面積があります。

地中海、黒海と共にこの3つの海は、テチス海の名残です。

カスピ海沿岸にある温暖なリゾート、アクタウの街、パーサレストランでは白身魚の豪快なケバブ(串焼き)が。

これは禁漁されているカスピ海産のチョウザメで、冷凍保存されているものだそうです。

キャビアで有名なチョウザメはテチス海からカスピ海に取り残された古代魚で、お肉のお味は鶏のササミみたいなのだそうです。

 

考古学者・アンドレイさんと共に、テチス海の痕跡を求めてアクタウ(Aktau)を出発、ラクダが歩いている道路(道なき道)を進みます。

 


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絶滅危惧種のアルガリ(ヤギの一種)は8万頭しかいないそうです。

サイガは牛の仲間で出会えたら奇跡といわれます。

 

【クイズ1】
サイガの鼻が大きく進化した理由は?
→空気を暖める
時速80キロものスピードで走ることができるサイガは、カザフスタンの冷たい空気を直接吸い込んで肺を痛めないように鼻の中で空気を暖めているそうです。

 

西カザフスタンに残る白亜の大地。

そこは高さ100メートルの眩しいほど白い断崖が10キロほども続くエリアで、ウニなど海の生物の化石がたくさん埋まっています。

白亜の白いチョークのような物質は、小さな植物性プランクトンの死骸が固まったものです。

テチス海の遠浅の海では太陽光によって円石藻(えんせきそう)という植物性プランクトンが大発生しました。

赤潮と似ていて、白潮(しろしお)と呼ばれ、海が乳白色に染まる現象です。

この白潮の痕跡である白い断崖絶壁はドーバー海峡に面したセブンシスターズ(イギリス・イーストボーン)でも見ることができるものです。

夜になり23時ごろ、降り注ぐような満点の星空の下、東の空から月明かりに照らされて浮かび上がる白亜の断崖は、静寂の中、まるで太古の海の底にいるかのような幻想的な光景です。

白亜の断崖の複雑な造形は、長い年月をかけてカスピ海の海面が上昇と下降を繰り返してきた海進海退という現象や風雨によって浸食されたものです。

塩湖では鏡のような水面が蒼空を映し出しています。

 

【クイズ2】
江戸時代に誕生した珪藻土で作られる道具とは?
→七輪
珪藻土の七輪は軽い、断熱性能が高い。
直火だけでなく鍋を置くコンロとしても利用されたそうです。
能登地方、秋田、鹿児島などで採れる珪藻土(けいそうど)も珪藻の殻の化石からできた堆積岩です。

 

ラクダ、ヤギ、ニワトリなど家畜と共に暮らしているご家族。

ラクダの搾乳は、片足立ち。もう片方の水平に曲げた足のももの上にバケツを抱えて行われています。

30頭のラクダから1日15リットルほどの乳が採れるそうです。

シュバットはラクダのミルクで作ったお酒。眠る前に飲むとよく眠れるそうです。

クルト(乾燥チーズ)

カイマック(サワークリーム)

家族みんなが協力して鍋の中を4時間も混ぜ続けて作るラクダのミルクの生キャラメルは、昔から伝わる大切な保存食でシルクロードの旅人の栄養食でもあったそうです。

 

ラウンドロックと呼ばれる丸い岩石は、サッカーボールほどのものから大きいものは直径3メートル以上にもなります。

アンモナイトの化石などが埋まっています。

ラウンドロックは雪だるま式に転がってできたわけではありません。

1億年前の海底の泥の中で、カルシウムなど特定の物質が集まって核が作られました。

そして、その核を中心としてさらに物質が集まって、いくつもの層が重ねられていきながら、丸い岩がどんどん大きくなっていったのだそうです。

まるで真珠のようです。

海底の泥の中で作られた岩が地上に姿を現した理由は、カスピ海の海進海退や風雨によって柔らかい層が浸食されて、固くて丸い岩だけが残ったからなのだそうです。

アメリカのカリフォルニアにあるボーリング・ボール・ビーチも似たような条件が重なってできた地域です。

 

【クイズ3】
生命力が強く白亜に化石が残った生きものとは?
→サメ
サメの歯の尖った化石が残っています。
サメは軟骨魚(軟骨でできている)なので骨が残りにくいが、歯はエナメル質でできているため残るのだそうです。

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